ソフトバンクがデータ定額拡充、20GB月額6000円、30GB月額8000円

　ソフトバンクは、料金プランの「スマ放題」「スマ放題ライト」で選択できるデータ定額サービスをプランを拡充し、20GBで月額6000円（税抜、以下同）、30GBで月額8000円のコースを9月13日から提供する。プラン変更は9月29日から。この2つのコースは「ギガモンスター」として訴求される。

　新たに追加されるのは「データ定額 20GB」（月額6000円）と、「データ定額 30GB」（月額8000円）の2つ。

　なお、「データ定額 20GB」「データ定額 30GB」では、テザリングオプションが月額1000円になるため、注意が必要だ。また、データくりこしは毎月5GBまでとなる。

　「ギガモンスター」の2つの提供に伴い、「データ定額パック」の標準（8）、大容量（10）～（30）の新規申し込み受付は終了する。利用中のユーザーは継続して利用できる。「家族データシェア」では大容量（10）～（30）を申し込める。

【お詫びと訂正 2016/09/08 15:35】
　初出時、「データ定額 20GB」「データ定額 30GB」について、「通話定額ライトプラン」では契約できないと記載していましたが、誤りでした。お詫びして訂正いたします。

【追記 2016/09/09 14:46】
　ソフトバンクは、9月9日に仕様変更を発表している。詳細はニュース記事を確認していただきたい。

93％が5GB以下ユーザー「5GBじゃ足りない」

　8日に開催された発表会にて「ギガモンスター」のプレゼンテーションを担当した専務取締役 プロダクト＆マーケティング統括 兼 技術統括の今井康之氏は、ソフトバンクのユーザーの93％が5GB以下のデータ容量を選択していると紹介。特に5GBプランのユーザーが、全体の7割程度を占めるという。

　今井氏はコンテンツがリッチ化していく中で、こうした5GBプランユーザーにとって、データ通信料を気にするというストレスが生じていると続ける。

　それを解決する「これからのスタンダード」として“20GB”を提案。既存の5GBプランに1000円を上乗せすることで利用できると紹介し、「価格破壊のスタートです」と宣言した。

　囲み取材で「どのくらいのユーザーが20GBを使い切れると想定しているのか」と問われた際、同氏は「すべてのユーザーが使い切るとは想定していないが、5GBを超えるユーザーは多い。（月間のデータ使用量が）7GBでも10GBでも有用なサービスではないか」と語った。

テザリングオプション、なぜ1000円？

　質疑応答では、テザリングオプションの利用料が、「ギガモンスター」では倍額の月額1000円に設定されている意図について質問された。

　今井氏は、「新プランは6000円という低価格となったので、既存プランのユーザーにとって不利にならないように定めた」と説明。ギガモンスターでのテザリングオプションを無料にするようなキャンペーンは検討していないという。

　また、3月～5月に実施されていた、学生のデータ容量を増量する「ギガ学割」で加入したユーザーにとって納得いかないのではないかという質問については、「ギガ学割で提供するサービス内容の変更について社内で検討している。今後発表できると思う」と話した。

名称変更

　新プランの提供にあわせて、ソフトバンクでは9月13日から料金サービスの一部の名称を変更する。「通話し放題プラン」が「通話定額基本料」に、「データ定額パック・小容量（1）」が「データ定額ミニ 1GB」、「S!ベーシックパック」が「ウェブ使用料」などになる。

　データ定額パックの大容量（10）～（30）については、家族データシェア用についてのみ名称が変更になる。