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「AQUOS R」がドコモに登場、進化したハイスピードIGZOでHDR再生対応

AQUOS R SH-03J

 シャープのフラッグシップモデル「AQUOS R」が、NTTドコモの2017年夏モデル「AQUOS R SH-03J」として登場。7月に発売される。価格は実質負担額が3万円台前半、一括価格(税込)は8万9424円と案内されている。

 「AQUOS R SH-03J」は、Android 7.1を搭載するスマートフォン。スマートフォンとして初めて3.5GHz帯をサポートするドコモの3機種のうちのひとつで、国内初となる下り最大788MbpsのLTE通信をサポートする。HDR再生技術も搭載。ドコモのラインナップの中でもスペックに優れたハイエンドモデルのひとつに位置付けられる。

デザイン

 持ちやすさを重視し、全体的に丸みを帯びた形状となった。一方、側面には六角形の鉛筆のような手触りの角があり、机などの平らな面からも持ち上げやすくなっている。

 背面塗装には多層膜蒸着によるコーティングが施され、見る角度によってさまざまな輝き方を楽しめる。カラーはマーキュリーブラックとジルコニアホワイトのほか、すでに発表されているソフトバンク版にはないクリスタルラベンダーをラインナップしている。

 これまで側面に搭載していた指紋センサーは、前面キーの下の位置に移動。ホームボタン代わりに使うこともできる。

Crystal Lavender(クリスタルラベンダー)
Mercury Black(マーキュリーブラック)
Zirconia White(ジルコニアホワイト)

ディスプレイ

 ディスプレイは5.3インチで、120Hz駆動が特徴のハイスピードIGZOディスプレイを搭載。画面のスクロール時などに残像感の少ない、なめらかな描画が可能。従来モデルと比較して、タッチパネルの反応速度が約1.5倍に向上し、指に吸い付くような操作感を体験できるとする。解像度はWQHD(2560×1440ドット)となった。

 新たにHDR動画再生に対応。dTVやひかりTV、Amazon Prime Videoなどで配信されるHDRコンテンツを再生できる。既存の動画もHDRのようにくっきりとした映像で再生する「バーチャルHDR」を搭載する。

カメラ

 アウトカメラは2260万画素でF1.9、インカメラは1630万画素でF2.0と、大幅に高解像度化。最適な構図を提案するインテリジェントフレーミング機能では、最適な構図をAIが判断して自動でトリミングする「構図補正」を搭載する。

エモパー

 スマホが話しかける「エモパー」は、ユーザーの行動や週間を学習してToDoを提案する機能が追加された。“季節のToDoリスト”もプリセットし、たとえば4月には「花見をする」というToDoを提案する。

 なお、シャープが発表したAQUOS R用の回転する充電台「ロボクル」は、NTTドコモの周辺機器として取り扱われる予定はないという。

通信速度

 通信速度の下り最大788Mbpsは、2017年8月以降、ドコモの3.5GHz帯(TD-LTE方式)のエリアで実現される。3.5GHz帯はキャリアアグリゲーションでほかの周波数帯と組み合わせる方法を前提に構築されており、東名阪バンド(1.7GHz帯)での組み合わせで最大788Mbps、全国バンド(1.5GHz帯または2GHz帯)では最大738Mbpsになる。今夏、全都道府県の250都市以上が、これらのいずれかに対応し「700Mbps超エリア」になると謳う。東京のJR山手線周辺など、大都市部でも3.5GHz帯のエリアは構築されている。

主なスペック

 ディスプレイは5.3インチTFT(ハイスピードIGZO)で、解像度はWQHD(1440×2560ドット)。OSはAndroid 7.1を搭載。メインカメラは約2260万画素、インカメラは約1630万画素。

 チップセットはクアルコム「Snapdragon 835」(MSM8998、オクタコア、2.2GHz×4コア+1.9GHz×4コア)で、4GBのメモリを搭載する。ストレージは64GBで、最大256GBのmicroSDXCをサポートする。

 LTEの通信速度は下り最大788Mbps、上り最大50Mbpsをサポート。VoLTE/VoLTE(HD+)に対応する。

 Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/b/ac)、Bluetooth 5.0をサポートし、指紋認証、フルセグ、おサイフケータイを搭載する。バッテリー容量は3160mAh。外部端子はUSB Type-C。大きさは約153×74×8.7mmとなる予定で、重さは160g台。カラーはMercury Black、Zirconia White、Crystal Lavenderの3色。