ニュース

Google Homeが今年後半に日本上陸、Google AssistantがiOSに対応、フォトもさらに進化

 米グーグルは、音声で操作して音楽再生や検索サービス、パーソナルアシスタントサービスが利用できるデバイス「Google Home」を今年後半、日本でも展開する。このほかGoogleフォトの新機能やVR/AR関連の新たな取り組みも発表されている。

Google HomeとGoogle Assistant

 機械学習やAIを組み合わせてユーザーの行動をサポートする対話型のサービス「Google Assistant(グーグルアシスタント)」は今回、新機能として、予定表のスケジュールやアラームの作成が可能になるほか、新たにiPhoneでも利用できるようになった。

iPhoneに対応

 Google Homeを通じたハンズフリー通話が可能になり、1台で家族やルームメイトと共有できる。グーグルのニューラルネットワークが、声を分析して人物ごとに対応する。たとえばルームシェアしている友人同士で、AさんとBさんが「私のダンス用音楽のプレイリストを再生して」と呼び掛けると、人物の違いを認識してAさんのプレイリスト、Bさんのプレイリストと異なる内容を再生する。

 こうした新機能を取り込みつつ、今年後半には、日本、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツでもGoogle Homeが導入される。あわせてAndroidスマートフォンが日本語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語に対応。年末にはイタリア語、韓国語、スペイン語をサポートする。

Google Lens

 今後数カ月の予定として、Google Lensという新アプリを使えば、身の回りにあるものを撮影して、それをGoogle Assistant経由でさらに詳しい情報を得られるようになる。外出中に、お気に入りのバンドのポスターをGoogle Lensで撮ると、バンド情報やライブのチケット情報などがわかる、といった使い方になる。

Googleフォトに新機能

 毎月5億人以上が利用し、1日12億以上の写真、動画がバックアップされるというGoogleフォトでは、これまでも、ユーザーがアップロードしたコンテンツでアルバムを作成したり、Instagramのようなフィルタをかけたりするなど、自動的により楽しめる形を提案する機能が用意されている。

 そうした自動的な機能のひとつとして、「共有先の提案」が加わる。写真を機械学習で解析すると、ユーザーが何かのイベントで撮影した写真を、家族や友人のうち、誰と共有すべきか提案してくれるようになる。今後数週間で、Android、iOS、Web版に新しい「共有タブ」が加わり、順次利用できるようになる。

 家族のような特別な人との共有をより簡単にする「共有ライブラリー」機能も追加される。たとえば家族と自分でライブラリーを共有すると、家族や自分が撮影した写真のうち、関わりがありそうなものがそのライブラリーへ自動的に追加されるよう提案され、すぐ共有できる。

 米国では、フォトブック作成サービスも提供される。20ページのソフトカバーの冊子で9.99ドル、ハードカバーで19.99ドルになる。

スタンド型VRヘッドセットのリファレンスモデル

 Googleが提供するVR(仮想現実)プラットフォーム「DayDream」では、新たにスタンドアロン(独立)型のVRヘッドセットをサポートする。Snapdragon 835搭載でDayDreamに対応し、なおかつパソコンやスマートフォンを使わない独立型のVRヘッドセットで、動きや位置のトラッキングが可能になる。

 HTC VIVEや、Lenovoの製品で、今年後半登場するモデルが最初のデバイスになるという。

 クアルコムと協力して実現するもので、両社ではリファレンスモデルを開発する。