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テザリング無料、いつまで? 各社の状況を確認

 3キャリアが料金プランの中で提供している「テザリング」サービス。機能はOSに標準的に搭載されているが、実際の利用には申し込みが必要になる場合や、無料キャンペーンが終わり有料化のタイミングが迫っているキャリアがある。

ドコモが案内するテザリング機能のイラスト

大容量プランのユーザーは要確認

 テザリング機能の料金について、現在の大手3キャリアの施策をみると、通常のプランでは、無料か、月額500円に設定した上で契約から2年間は無料というキャンペーンを提供している。

 一方、2016年から提供が本格化した大容量プランでは、3キャリアともにテザリングの料金を月額1000円と、従来の倍に設定した上で、無料の期間を、KDDIとソフトバンクが2017年4月までに、NTTドコモは2018年3月までに設定している。

 3キャリアのテザリングの料金をめぐっては、2014年の新料金プラン提供以降、無料キャンペーンや料金自体の無料化などで、多くの場合で実際には料金が請求されない状況が続いてきた。大容量プランでは、テザリングが月額1000円と比較的大きな金額に設定されているため、無料キャンペーンが終わるかどうかは注目される。

NTTドコモ

 NTTドコモは、2014年6月から提供している新料金プランにおいて、テザリング機能を無料で提供。申し込みも不要で利用できるようになっている。

 ただし、2016年9月に提供を開始した、月間20GBの「ウルトラデータLパック」と、月間30GBの「ウルトラデータLLパック」の、いわゆる大容量プランの契約では、テザリングは月額1000円(税抜、以下同)に設定されている。

 これらの大容量プラン「ウルトラデータLパック」「ウルトラデータLLパック」では、2018年3月末までは、テザリングを無料で利用でき、申し込みも不要。2018年4月からは、事前に申し込んだユーザーがテザリングを利用できるようになり、定額として月額1000円がかかる。

無料期間は?

 ドコモでは無料キャンペーンの延長について、現時点では予定していないとしている。

au

 auは、「データ定額1/2/3/5」や、「データ定額8/10/13」(受付終了)、「カケホ(ケータイ)」などの料金プランにおいて、現在はテザリング機能を無料で提供している。これら一般的なプラン以外では、テザリングは月額500円で契約でき、契約から2年間は無料になる。

 auはすべての対象プランで、テザリングの利用には申し込みが必要。

 大容量プランの「データ定額20/30」「U18データ定額20」については、テザリングを月額1000円に設定。2017年4月まで無料になるキャンペーンを実施している。KDDIは、無料期間終了後は、自動的に通常料金がかかると案内している。

無料期間は?

 auは、本稿執筆時点では「予定通り、2017年4月で(大容量プランのテザリング無料キャンペーンを)終了する」としている。対象ユーザーにはメールや「My au」内で事前に告知する。

ソフトバンク

 ソフトバンクは、「データ定額 5GB」「データ定額ミニ 1GB/2GB」「データ定額S(4Gケータイ)」「データ定額パック・標準(8)」「データ定額パック・大容量(10)~(30)」ではテザリング機能を月額500円に設定した上で、加入から永年無料と案内している。

 ソフトバンクでは、すべての対象プランで、テザリングの利用には申し込みが必要。

 大容量プランの「データ定額 20GB/30GB」や、「家族データシェア 50GB/100GB」
「法人データシェアギガパック(50)/(100)」では、テザリングは月額1000円に設定されている。これらのプランでは、2017年4月末まではテザリングを無料で利用できる。

 ソフトバンクの上記以外のプランでは、テザリングは月額500円で、加入から2年間は無料になっている。

 ちなみに「Y!mobile」は、テザリング機能を無料で利用でき、申し込みも不要。ただしスマートフォン向けの大容量プランは提供されていない。

無料期間は?

 ソフトバンクは、大容量プランにおけるテザリング無料キャンペーンの延長の有無について、「諸々を検討中」としている。

 なお、無料期間に関わらず、無料キャンペーンが終了し料金が発生するタイミングでは、対象ユーザーにメールで事前に案内する。