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「見える化×楽しさ」で健康経営、ドコモ・ヘルスケアが法人向け新サービス

「Reborn MAGIC」

 ドコモ・ヘルスケアは、法人向けの健康管理サービス「Reborn MAGIC(リボーンマジック)」の提供を4月12日に開始する。また、同じく法人向けに4月18日より「健康サポートLink」、6月より「フォトエット」をそれぞれ提供する。

 3サービスは企業や健康保険組合を対象に、従業員や会員の健康管理・増進サービスとして提供するもの。企業にとっては、従業員の意識改善により、労働生産性の向上につながる。従業員にとっては、モチベーションを維持しながら健康な習慣作りを支援する内容となっている。「Reborn MAGIC」ではゲーミフィケーション(ゲーム化)、フォトエットではソーシャル要素を取り入れ、楽しみながら続けられるプログラム構成にしている。

ドコモ・ヘルスケア代表取締役社長の和泉正幸氏(左)と、「Reborn MAGIC」を監修した管理栄養士の小島美和子氏

Reborn MAGIC

 「Reborn MAGIC(リボーンマジック)」は、従業員自身で生活リズムをコントロールできるよう、改善メニューを提案するWebサービス。スマートフォンやパソコンに対応する。管理栄養士の小島美和子氏による健康メソッドを取り入れて、ユーザーに適した食事や睡眠のサイクルに合わせていくことで、1カ月の取り組みで効果を体感できるとする。シフト勤務や不規則勤務など、勤務形態を問わない。

 「生活リズムと体調の記録」と「改善チャレンジ」の2部構成で、「生活リズムと体調の記録」は、起床時間や食事時間、空腹度や排便などを記録して、スコア化。食事時間や睡眠不足といった、人それぞれの課題を明らかにする。「改善チャレンジ」では、「朝いっぱいの水を飲んでみよう」といったような、簡単に実行できて効果が高いメニューを提案する。

 導入パッケージは、小島氏によるセミナーなど組み合わせて、健康に対する意識を高めやすい内容とする。価格は100人規模で100万円程度としている。

フォトエット

 「フォトエット」は、ソーシャル要素を取り入れたダイエットプログラム。参加者は、毎日の食事を写真で投稿。ユーザーそれぞれに管理栄養士などの専門家がつき、食事に対して採点し、コメントを残すことで食生活の改善を目指す。

 投稿した食事の写真は、SNSのように同じ企業のユーザーが閲覧できる。「いいね!」を付けたりコメントを残したりすることで、ユーザー同士でダイエット意識を高めう内容となっている。110名が1カ月取り組んだトライアルでは、体脂肪率2%減という目標に対し、平均減量率が3%になったという。95%のユーザーは、毎食の投稿を続けたとしている。

 同サービスはダイエットが必要な従業員が対象となる。価格は未定だが、「Reborn MAGIC」よりは高い値付けとなる見込み。

健康サポートLink

 「健康サポートLink」は、従業員がに記録したヘルスケア情報を、人事など管理者や管理栄養士などが閲覧するためのWebサービス。「わたしムーヴ」アプリのデータを閲覧できる。

 「わたしムーヴ」アプリで、スマートフォンや活動量計と連携して取得したデータの閲覧・分析、CSV出力などに対応する。具体的には体重、活動量データ、睡眠情報などの分析が可能。ランキング機能も搭載しており、社内で実施する「歩数対抗戦」といった健康イベントの集計にも使える。

 なお、閲覧権限は事業部ごと、管理者ごとに設定できる。人事担当者は歩数情報のみを閲覧でき、管理栄養士は全データを閲覧し保健指導の方に活用するといった、プライバシーに配慮した使い方ができる。

 価格は1IDあたり月額350円~。最低契約単位は50ID・1年間で、年間21万円~となる見込み。健康管理の基盤となるサービスだが、「Reborn MAGIC」や「フォトエット」とのデータ連携機能は提供されない。