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パナソニック、頑丈スマホ「TOUGHPAD FZ-N1」に指紋センサー搭載モデル

 パナソニック システムネットワークスは、頑丈設計の法人向けAndroidスマートフォン「TOUGHPAD FZ-N1」シリーズのラインナップに指紋認証センサーを搭載した新モデルを追加し、12月9日に発売する。価格は税別12万円前後。

「TOUGHPAD FZ-N1」指紋認証センサー搭載モデル

 TOUGHPAD FZ-N1は、4.7インチディスプレイを装備し、防水・防塵、耐衝撃性能を備えたスマートフォン。これまで背面にバーコードリーダーを搭載したモデルが販売されてきたが、今回の新モデルではバーコードリーダーの代わりに指紋認証センサーが搭載された。

従来モデル(右)の背面にはバーコードリーダーが搭載されていたが、新モデル(左)では指紋認証センサーが搭載されている
中央に指紋認証センサー、左に800万画素カメラ、右に高輝度フォトライトを装備する
4台の端末を同時に充電できるクレードルも別売で用意される

 同社によれば、バーコードリーダーの利用頻度が低い業種からも頑丈性の高い業務用スマートフォンを求める声が大きく、今回の新モデルの開発に至ったという。警察や消防といった公共安全、警備、駅員などの公共インフラ、配達・配送といった業務がターゲットとなる。法人向けということで、購入から3年間の無償保証や4営業日以内での修理対応といった保守サービスも付属する。

 搭載OSがAndroid 5.1.1で、チップセットがクアルコムのMSM8974AB(2.30GHz、クアッドコア)、2GBのメモリ、16GBのストレージ搭載といった基本スペックは従来モデルと同様。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/acに対応し、BluetoothやNFCもサポートされる。カメラは800万画素のアウトカメラと500万画素のインカメラを装備。バッテリー容量は3200mAhで、別売のチャージングカップかクレードルを使用すれば、空の状態から約2時間で満充電となる。

 モデルとしては、NTTドコモ網向けの「FZ-N1GDPAAZJ」とau網向けの「FZ-N1GKPAAZJ」の2つが用意され、それぞれSIMロックがかかった状態で販売される。通信方式はLTE/3G(HSPA/W-CDMA)/GSMに対応しており、VoLTEによる音声通話もサポートされる。同社によれば、ハードウェア自体は共通となっており、有償でSIMロックを解除することも可能。

 大きさは74×156×18.3mm、重さは約255g。なお、バーコードリーダー搭載モデルではIP65/67とされていた防滴/防水性能は、新モデルではIP66/68と強化されている。従来モデル同様に、1.8mの高さからコンクリートに落下させる試験や、80cmの高さからディスプレイの中央に300gの鉄球を落とす試験など、MIL-STD-810G(MILスペック)で求められる以上の試験を実施することで、頑丈さを確認している。

 12月中旬からは同社の直販サイト、パナソニックストアでも販売され、こちらでは1台でも購入可能となる予定。

バッテリーは着脱可能
バッテリーパック単体での充電も行えるクレードル(左)などのオプションが用意される
列車の遅延情報を確認できる駅員向けソリューションの例
ディスプレイに水滴がついた状態でもグローブを着けたままシングルタッチで操作できる