カラオケルームでアイドルイベント独り占め、KDDIとシダックスらがVR実証事業

　KDDIとKDDI総合研究所は、カラオケ店でVR事業の展開を目指し、シダックス、ポニーキャニオンと連携して実証事業を開始する。期間は10月19日～11月18日。実証事業の実施店舗は、シダックス新宿歌舞伎町クラブ。

実証事業の利用イメージ

　今回の実証事業は、東京・新宿の歌舞伎町にあるシダックスにVR専用ルームが設置され、アーティストのライブや握手会などのイベントを、「HTC Vive」を利用したVR（バーチャル・リアリティ）で、その場にいるかのように体験できるというもの。音響、防音、複数人で集まれるというカラオケルームの特性を「HTC Vive」のルームスケールVRに応用する、日本初の試みとしている。

　実証事業で提供されるVRコンテンツの一部には、KDDI総合研究所が開発した技術として、実写のアーティスト映像を自由な視点で視聴できるようにする「自由視点VR」技術が採用され、制作されている。

　具体的には、実在するアイドルグループ、マジカル・パンチライン（マジパン）の撮り下ろし映像の360度ライブが用意されるほか、ユーザーが室内を歩いて自由な視点で鑑賞できる「自由視点ライブ」「自由視点自己紹介」を用意。さらにマジパンと一緒にカラオケ体験、バーチャル握手会などもラインナップされている。

　今後はVR映像のリアルタイム配信も予定しているという。

マジカル・パンチライン

　KDDIはVRを次世代コミュニケーションと位置づけさまざまな体験イベントを提供している。今後もBtoCにとどまらず、BtoBtoCの分野でもVR事業の可能性を検討していくとしている。