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キングジム、iPhoneとメモを同期できるWi-Fi対応ポメラ「DM200」

10月21日、4万9800円で発売

ポメラ DM200

 キングジムは、デジタルメモツール「ポメラ」の最新モデル「DM200」を10月21日に発売する。価格は4万9800円(税抜)。

 シリーズ初となるWi-Fi通信機能を備えた製品で、iPhoneのメモアプリと同期したり、クラウドストレージやプリンターにメモを送信したりできる。

 日本語入力システムとして、従来品の3倍の語彙数の「ATOK for pomera[Professional]」を搭載。ディスプレイは7インチワイドに大型化し、キーピッチも17mmへと広がった。バッテリーにリチウムイオン電池に変更され、連続で18時間稼動する。

 オプションとして、パームレストとして使える専用ケース(4300円)と、専用保護フィルム(1800円)が提供される。

 なお、従来機「DM100」は、在庫限りで販売終了となる。

“正常進化”を遂げたポメラ

 キングジム 商品開発部の東山慎司氏は、DM200を「文章をしっかりと書きたいという用途で“正常進化”を遂げたポメラ。最強のテキスト入力マシーンになった」と紹介。

 DM100と同程度の幅を確保しつつ、キーピッチ17mm、キーストローク1.2mmのキーボードはV字ギアリング構造を採用し、剛性を強化したという。そのため、重さは約580gと、DM100より150g程度増えている。

 従来機では乾電池を採用していたバッテリーは、リチウムイオンのバッテリー内蔵式に変更され、スマートフォン用のモバイルバッテリーを利用して充電できるようになった。

東山慎司氏

変換機能を強化した「ATOK for pomera[Professional]」

 ポメラ向けに最適化された日本語入力システム「ATOK for pomera[Professional]」は、入力語彙数を従来機の3倍に増加。法律経済や工学からアニメ、エンタメまで17種類の補助辞書を搭載する。変換エンジンも強化され、入力された文章の内容にあわせて同音異義語を選択したり、ユーザーの打鍵ミスのクセを学習して適切な変換で補う支援機能を備える。

 編集機能ではアウトライン表示をサポート。10階層のツリー構造で表示できる。なお、リッチテキストファイルとしての書き出しはできない。テキストのエンコード形式では、Shift-JISに加えてUTF-8の利用も可能となった。

メモの同期、メール送信でクラウド連携

 「ポメラSync」と名付けられた同期機能では、Wi-Fiを利用してiOSやMacにプリインストールされているメモアプリとメモを双方向で同期できる。同期はiCloudではなく、Gmailを利用する。端末にGmailアカウントを登録が必要で、iOS側でも同じアカウントでメモの同期設定を行う必要がある。ポメラ側とiOS側のどちらでも編集できる。リアルタイム同期ではなく、ポメラ側ではユーザーが指定して同期を実行する形。

 なお、「ポメラSync」は、AndroidやWindowsをサポート対象外としている。iOSのメモ同期の仕様を利用して、Gmailアカウント経由でメモを同期するアプリが公式に提供されていないため。サードパーティが同等の機能を持つアプリを提供しているが、それらは動作保証外となっている。

 Wi-Fiを利用したもう1つの機能は、メモをクラウドストレージやプリンターにメールの形で送信する機能。Evernoteなどメールでの投稿できるクラウドストレージや、受信したメールを印刷する機能を持つプリンターで利用可能としている。プリンターはHPとエプソンの製品が動作確認済みとなっている。

 従来機のDM100でも利用できた、QRコードを利用したスマートフォンへのテキスト送信機能は、最大で99個のQRコードに分割して、最大5万文字のテキストを送信できるようになった。スマートフォンやパソコンのBluetoothキーボードとして使える機能も引き続き搭載されている。

ポメラ「DM200」主な仕様

 ディスプレイは7インチTFT液晶。解像度はWSVGA(1024×600ドット)。ストレージは128MBで、最大32GBのmicroSDHCに対応する。

 Wi-FiはIEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)をサポートする。給電・同期用の端子はmicroUSB仕様。大きさは約263×120×18mm、重さは約580g。カラーはブラックのみ。

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