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BlackBerryが端末製造から撤退、ソフトウェアに注力へ

 BlackBerryは、端末の開発・製造から撤退すると発表した。インドネシアで合弁事業BB Merah Putihを立ち上げ、これに端末製造やソフトウェアのライセンスを提供する。

 今回の決定は、ソフトウェアに注力するBlackBerryの方針を加速させるものとしている。端末の提供はインドネシアを拠点とするBB Merah Putihが行う。

 BlackBerryは、独自OSの端末やネットワークサービスをセットにして高いセキュリティを誇るサービスで、小さなボタンのQWERTYキーボードを搭載する象徴的な端末が、企業の管理職らを中心に利用されてきた。iOSやAndroidのスマートフォンが普及してからは端末のシェアが低下する一方、メッセージングアプリがヒットするなどソフトウェアで注目を集めることも。最近では独自OSではなくAndroidを搭載した端末も登場していた。

 日本ではNTTドコモが端末およびサービスを法人向けに提供していた。また最近では、BlackBerryの端末だけを販売しているMVNOもある。

 2016年7月には日本にてBlackBerry Japanが説明会を開催し、マルチプラットフォームでセキュアな企業向けソリューションを提供していく方針が語られている。

Android搭載のBlackBerry「PRIV」と「DTEK50」