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クアルコムとAT&T、ドローンを商用モバイルネットワークを用いて操作する実証実験
2016年9月7日 12:56
クアルコムと米携帯キャリアのAT&Tは、商用モバイルネットワークを用いてドローン(Unmanned Aircraft Systems/UAS)を操作させるトライアルを行うと発表した。
米クアルコムのサンディエゴキャンパスで9月から開始されるこのトライアルは、AT&Tの4G LTEネットワーク上を介して接続したドローンを飛行させ、安全に動作するかを分析するもの。複数の携帯電話基地局のカバーエリアをまたがって飛行させ、カバレッジ(基地局のカバーエリア)や信号強度、移動性などがドローンの飛行に与える影響を検証する。将来的に、ドローン操作者の目視範囲外での飛行(Beyond Visual Line of Sight/BVLOS)させる場合や、5Gネットワークにおいて安全に飛行させることを目的としている。
トライアルで用いられるドローンは、クアルコムの「Snapdragon Flight」プラットフォームに基づいて開発されたもの。同社はモバイルネットワーク上でドローンを操作するメリットとして、広いカバレッジや強固なセキュリティ、高い信頼性などを挙げ、配送や遠隔検査、探索などに活用可能となると説明している。