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クアルコムが単独型VR HMDのレファレンス「Snapdragon VR820」発表
2016年末に供給開始
2016年9月2日 12:13
クアルコムは、スタンドアローン型のVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)のレファレンスプラットフォーム「Snapdragon VR820」を発表した。ディスプレイや内外のカメラ、センサー、Snapdragon 820などからなり、レファレンスデザインとしてGoertekと開発されたHMDも公開されている。
「Snapdragon VR820」は、スタンドアローン型のVR HMDの開発を容易にするレファレンス(標準)プラットフォーム。Snapdragon 820の処理能力に加え、Snapdragon向けのVRソフトウェア開発キットにも対応している。視線の動きを検知する2個のカメラを内側に用意するほか、外側にも6DoF(Six degrees of freedom/3次元空間の中での自由度)用カメラを2個配置して、外部の動きの検知やHMD内への透過表示に対応。ほかにも4個のマイク、ジャイロセンサー、加速度センサー、磁気センサーなどを利用できる。遅延は18msにまで抑えられるとしている。
これとは別に、Snapdragon 820を搭載したスタンドアローン型のVR HMDとして、Pico Technologyが開発した「Pico Neo」も紹介されている。高解像度の有機ELディスプレイを搭載し、ゲームパッドが標準で付属。従来のゲーミングパソコンと連携して使うHMDや、スマートフォンを流用するVRゴーグルとも異なる、第三極の形成を目指すものになっている。
「Snapdragon VR820」は2016年第4四半期に出荷が開始され、その後まもなくして製品が発売される見込み。