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定額制音楽サービスの利用率は9.1%、料金や好きなアーティストが決め手に

 インプレスのシンクタンク部門、インプレス総合研究所は、定額制音楽配信サービスの利用動向を調査し、結果を明らかにした。

 調査の対象は2万868人で、サービスを現在利用していると回答した1081人に対し利用動向が調査された。スマートフォン上のWebアンケートで、期間は7月25日~28日。

 定額制音楽配信サービスは、「現在利用している」が9.1%、「過去に使用したことがある」が16.5%となり、利用経験者は25.6%になった。性年代別では男性20代が13.3%、男性13~19歳が11.2%、男性30代が11.1%となり、男性の利用率が高い傾向になった。

定額制音楽配信サービスの利用率

 メインで利用しているサービスは、Amazonの「Prime Music」が36.2%で2位以下を大きく引き離して1位。2位はLINE MUSIC(17.7%)、3位はApple Music(10.7%)、4位はdヒッツ(8.9%)、5位はAWA(8.8%)、6位はGoogle Play Music(7.7%)と続いた。性年代別では男女ともに13~19歳ではLINE MUSICが1位、女性は20代もLINE MUSICが1位になった一方、そのほかの性年代別ではすべてPrime Musicが1位だった。

メインで利用している定額制音楽配信サービス

 利用経験を聞くと、半数のユーザーは他サービスの利用経験があり、サービスを比較して利用している実態が明らかになった。現在のサービスを選んだ理由では、月額料金の安さ、好きなアーティストの楽曲が配信されていることなどが上位の要因。サービスを利用して良かったと感じる点は、半数の人が「知らない曲に出会えることができる」と回答、逆に不満点は「好きなアーティストの曲が配信されていない」が40.1%で最も高く、楽曲数への不満も30.9%と高くなっている。

楽曲数と人気アーティスト

 各サービスについて概要を比較すると、楽曲数が多いのはGoogle Play Music(3500万曲以上)、Apple Music(3000万曲)、KKBOX(2000万曲以上)などで、洋楽も多数提供するサービスで楽曲数が多い傾向にある。

 一方、日本国内の人気アーティストとしてオリコンの人気アーティストで調査すると、2015年のアーティストセールス・トップ100のうち「dヒッツ」は67アーティストを配信、「うたパス」が57アーティストと続き、そのほかのサービスは52~54アーティストとなっている。

定額制音楽配信サービスの概要