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「1年経ってもまだ生きています」~中澤社長が振り返るUPQ1周年

 UPQ(アップキュー)は、ブランド立ち上げから1周年を記念した記者会見を実施した。同社代表取締役の中澤優子氏が登壇し、ベンチャー企業のとしてブランドを育ててきた1年を振り返った。

 中澤氏はもともと、カシオ計算機(のちカシオ日立、NECカシオ)で携帯電話の企画を手がけていた人物。同氏は、カシオ時代を「暗黒時代だった」と表現する。

UPQ 代表取締役の中澤優子氏

 ユーザーはデザインとスペック価格で、デザインのバランスが取れていれば、型落ちの製品でも購入する。しかし、毎シーズン新製品を投入する。新製品がすぐに型落ちになってしまい、ユーザーに新製品を手にとってもらえない板挟みの中で、「楽しい製品づくりができなくなっている」と感じたという。

 中澤氏は、「大手でもベンチャーでも、“いったい次は何を出してくるんだろう”とワクワクさせるのがメーカーにとって大事なこと」と持論を語った。

 「1年前に“来年にはなくなっている”と言われていたが、製造した在庫はすべて販売していて、1年経ってもまだ生きています」と話し、今後は部品の選定など、より深いレベルの商品企画を行う方針を示した。

 9日に発表されたUPQ BIKEの純正レザーバッグは、ファッションブランドのマザーハウスとコラボレーションした製品。

マザーハウス代表の山口絵理子氏(左)と中澤氏

 中澤氏は、コラボレーションのきっかけが、UPQとは別に経営するカフェの来店客として、同社の副社長と知り合ったことだったと明かす。マザーハウス代表の山口絵理子氏と知り合い、6月に制作を開始してわずか2カ月のスピードで発表にこぎつけ、1周年に間に合わせたという。