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「電車でGO!!」20周年の新作が来春、運転再現から“運転士体験”へ

アーケードマシンで登場、連動するスマホ向けパズルゲームも

 タイトーは2017年春、アーケードゲームの新作として「電車でGO!!」を提供する。「電車運転シミュレーターから運転士体験ゲームへ」とうたい、シリーズ20周年にあわせ、従来よりもリアルさをさらに増して仕上げられる見込み。連動するスマートフォンゲーム「連結!電車でGO!!」も提供される。

 全幅260cmと本物の電車に迫るサイズの筐体に、55インチのディスプレイと、その左右に41インチのディスプレイ、各種情報が表示されるタッチパネルディスプレイと、全部で4つの画面がユーザーを迎える。特徴はこのディスプレイによる臨場感と、その上で表現されるグラフィックス。

 まずはJR山手線を再現したものをプレイできるが、その後、徐々にプレイできる路線が追加される。乗客や時間、季節にあわせて変化する環境のなかでプレイでき、たとえばセンター試験のシーズンで、試験場に向かう学生を遅延なく無事に送り届けられるかなど、何らかの課題に挑むミッション制が採り入れられる。

 料金は未定。既存のタイトーのアーケード向けゲームと同じく電子マネーに対応する予定だが、実際にどこまでサポートされるかは、今後明らかにされる。数百円で1回といった一般的なプレイ形式のほか、多様な遊び方を検討中とのこと。実際に導入されるかどうかは未定だが、定期券のような枠組で料金を支払えば、1カ月間、何回かプレイできるなど、従来より柔軟な料金体系を検討中とのこと。

ICカードリーダー風のものも
筐体右上の番号のうち「クハ」は平たく言えば“運転車”を意味するとのこと。40とは本作がシリーズ4作目であることに由来。400とはこの筐体が開発段階で4つ目にあたるため。今後、ロケテなどで登場する際にはこうしたところもチェックすると楽しめるだろう

 来春に提供されるとのことで、半年以上先のことになるが、年内にもテスト提供を行ってユーザーからの指摘を得て開発に反映させたい考え。完成したステージからテストしてもらいたいという。アーケードだけではなく、ショッピングセンターや鉄道駅構内など幅広い展開も視野に入れる。

HMD、考えているが……

 開発責任者であるタイトーAM本部コンテンツ開発部長の川島健太郎氏は、「電車でGO!!」をテーマにしたVRコンテンツの開発に「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使ったVRは研究している」と述べた上で、今回は大型の筐体、大型のディスプレイでリアリティを演出し、体験してほしいとした。

タイトーの川島氏

スマホアプリと連動

 新作の「電車でGO!!」では、スマホアプリ、ナノブロックを提供するカワダ、乗換案内を提供するジョルダン、雑誌「鉄道ファン」の交友社とタイアップする。

 スマートフォンアプリについて問われた川島氏は、アプリがブロックを消していくパズルゲームのような仕上がりであること、ナノブロックとのタイアップを意識してか「ブロックを題材にしておりますので、ブロックは作っていくんじゃないか。ブロックはアプリとアーケードで連動すると……(これ以上は言えないという表情で)大変申し訳ございません。近いうちに続報を出したい」と含みを持たせた。