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Acer、5.5インチWindowsスマホ「Jade Primo」法人向けに8月25日発売
有線Continuumも対応
2016年8月2日 14:51
日本エイサーは、Windows 10 Mobile搭載のスマートフォン「Liquid Jade Primo」(リキッド ジェイド プリモ)を法人向けに8月25日に発売する。
ダイワボウ情報システムを通じて販売され、価格は税別10万円程度。法人向け商品だが、量販店などで個人が購入することも可能という。パッケージには専用ドックやUSB接続のワイヤレスキーボードとワイヤレスマウス、チャージャーやヘッドホンを同梱する。
「Jade Primo」は、5.5インチでフルHDの有機ELディスプレイを搭載する。厚さは約8.4mmと薄く、重さも約150gと5インチモデル並みに抑えた。チップセットはヘキサコアのSnapdragon 808で、メインカメラに2100万画素のソニー製センサーを採用するなど、ハイエンドモデルに位置づけられるスペックを備える。
ソフトウェアはWindows 10 Mobile標準状態から大きなカスタマイズを加えず、独自のアプリも搭載しない。Office Mobileをプリインストールしているが、Office 365のライセンスは付属しない。モニターに接続してパソコンのように利用できるContinuumは、無線接続と有線接続の両方で利用可能。本体の接続端子はUSB 3.1 Type-C仕様。
チップセットはクアルコムのSnapdragon 808「MSM8992」で、メモリは3GB。内蔵ストレージは32GBで、最大128GBのmicroSDXCをサポートする。メインカメラは約2100万画素、インカメラは800万画素。
対応ネットワークはLTEがBand1/3/7/20、3G(HSPA)はBand1/2/5/8。NTTドコモとIIJ、ソフトバンクのネットワークでの動作を確認済みとしている。SIMカードスロットはnanoSIM×2で、片方は4G/3G/GSM対応、もう片方はGSM専用の排他仕様。SIMカードスロットのうち1基はmicroSDスロットと兼用(排他)。
Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1をサポートする。バッテリー容量は2870mAhで、連続待受時間は約400時間。大きさは約156.5×75.9×8.4mm、重さは約150g。
同梱のドックはHDMIポートと1基のUSB 3.0ポート、2基のUSB 2.0ポートを備え、有線LANポートは持たない。
「ポケットPC」として訴求、エンタープライズのコアユーザーを狙う
2日の製品発表会では、日本エイサー 代表取締役社長のボブ・セン氏が「Liquid Jade Primo」を紹介した。
同氏は「このJade Primoを(スマートフォンではなく)あえて“ポケットPC”と呼ぶ」と語り、Continuumを使用することでモバイル端末でも高い生産性を獲得できるとアピールした。
発表会では日本マイクロソフト 執行役員の金古毅氏と、「Jade Primo」を販売するダイワボウ情報システムから販売推進本部長の松本裕之氏も登壇した。
日本マイクロソフトとダイワボウ情報システムはソリューション製品の販売で協力関係にあり、金古氏からも、メーカーのAcerを含めた3社が連携して法人向けの展開を図っていく方針が示された。
ダイワボウでは「Jade Primo」をマイクロソフトのOffice 365やAzureといったソリューションとともに提供し、エンタープライズユーザーの中でもクラウドサービスを積極的に利用するコア層に訴求していく。