【Mobile World Congress 2013】

新しい「HTC One」をアピールするHTC

グリーンと通常の色調の照明がめまぐるしく変わるHTCブース

 HTCのブースには、英国・ロンドンで19日(現地時間)に発表されたばかりの新モデル「HTC One」が多数展示されており、同端末の売りであるカメラや音楽を試すことができるデモ環境が用意されていた。

フラッグシップモデルとして打ち出したHTC One
カメラにこだわり、「HTC Zoe」という20枚の写真と3秒の動画を組み合わせたユニークな作品を作れる機能を搭載する

 同社が“The new HTC One”と呼ぶ新端末は、2013年のフラッグシップモデルとして打ち出した4.7インチのフルHDディスプレイ搭載スマートフォン。カメラは400万画素だが、画素のピッチが2μm、サイズが1/3の裏面照射型CMOSセンサーで、従来のケータイやスマートフォンに搭載されるカメラより、どちらかと言えばデジカメに近いスペックを誇る。これによって、従来のカメラより3倍明るい写真が撮れるとしている。撮影コーナーでは、新機能の「HTC Zoe(ゾーイ)」を試しやすいよう、アトラクターが体操を行っていた。

フロントには2つのスピーカーを備え、ソフトウェアとして「Beats Aduio」も搭載し音質を補正する

 また、「HTC BoomSound」という音質改善機能を搭載。全面に2基のスピーカーを搭載し、大音量でゆがみのないサウンドを実現する。HTCのブースでは遮音された部屋も設置され、このスピーカーの音を静かな環境で体験できるようになっていた。

 ユーザーインターフェイス(UI)も従来のHTC端末から一新されている。「HTC BlinkFeed」と呼ばれる機能を内蔵し、SNSやニュースサービスの情報がタイル状のアイコンで表示される。このHTC BlinkFeedは通常のホーム画面と切り替えることができ、その際は左方向に画面をフリックする。こうした操作の作法は、KDDIから発売された「INFOBAR A02」に近いといえるだろう。

 UIについては、アプリ一覧のトレイも縦スクロールになっており、トレイ上部には時刻や天気予報が表示される。アイコンはアルファベット順、最近使ったもの順のほか、カスタムで並び替えることが可能。アプリトレイ上にはフォルダも作成できる。

アプリトレイも縦スクロールになった。アイコンの並べ替えなどは可能

 筐体には、継ぎ目のないアルミを採用し、質感を高めている。展示コーナーには、このボディの製造過程も展示されており、どのようにアルミを成形しているのかが分かるようになっていた。

本体には継ぎ目のないアルミを採用している
アルミを削りだし、HTC Oneになるまでの過程が展示されていた

 このほか、HTCのブースには同社が開発したWindows Phoneも展示されていた。

Windows Phoneも出展されていた。左がコンパクトな「Windows Phone 8S」で、右がハイエンドの「Windows Phone 8X」

石野 純也