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FOMAで“業務用無線”、ドコモが法人向け車載型サービスを開発

 NTTドコモは、法人向けの車載型トランシーバーサービスを開発した。9月よりサービスを提供する予定。FOMAの通信ネットワークに対応し、トランシーバーとしてパケット通信による音声のやり取りが可能となっているほか、データ通信も可能となっている。

 今回発表された、車載型トランシーバーサービスは、これまで業務用無線を利用してきたトラック、バス、タクシーなどでの利用が想定されている。従来の業務用無線との大きな違いとして、全国のFOMAエリアおよびFOMAプラスエリア内(2GHz帯と800MHz帯)であれば音声通話(半二重)、データ通信が可能という点が挙げられる。

 導入する企業にとっては、従来の無線よりも導入コストを抑えられるほか、業務用無線の免許申請、あるいは無線資格従事者による工事が不要となる。また既にMCA無線、タクシー無線で運行管理システムを利用している事業者に向けて、既存の資産を活用できるよう、そうしたシステムとの連携もできる外部インターフェイスが用意される。オプションで簡易の位置情報表示サービスも提供される予定。

 車載機器として、富士通テンおよびモバイルクリエイトによるトランシーバー製品が用意される。ただし価格は未定。またトランシーバーサービスの利用料についても現時点ではまだ明らかにされておらず、提供開始時期が近づいた段階で、あらためて案内される見込み。

関口 聖