サン電子、BEMS対応のM2M通信アダプタ「Rooster-P100」


 サン電子は、法人向けの事業所エネルギー監視システム(BEMS)に利用できる、FOMAモジュール内蔵の機器間通信アダプタ「Rooster(ルースター)-P100」を開発した。6月上旬に検証機の貸出を開始する。販売時の価格は1台2万円程度になる見込み。

 「Rooster-P100」は、NTTドコモのFOMAネットワーク対応のファーウェイ製通信モジュールを内蔵した通信アダプタ。インターフェイスとしてRS-232Cに対応するほか、プロトコル変換機能によってPPP(Point-to-Point Protocol)を備えていない機器でも、「Rooster-P100」を介してインターネットやイントラネットと接続できる。遠隔でのファームウェア更新機能、ログの保存機能など無人運用に向けた機能も用意されている。

 工場や事業所などに設置される電力デマンド監視装置との接続、いわゆるBEMS(Building and Energy Management System)での活用が想定されている。BEMSは、法人の事務所・事業所の電力管理システムで、経済産業省では、BEMS導入を促進するため、「エネルギー管理システム導入促進事業費補助金」として総額300億円の事業を開始。サン電子では、無線で手軽にBEMSを実現できる装置として、BEMSアグリゲータ認定事業者(補助金対象の事業者)での「Rooster-P100」の活用を見込む。

(関口 聖)

2012/5/7 16:57