ニュース

凸版印刷、撮影したパノラマVR映像を手軽に公開できるCMSサービス

 凸版印刷は27日より、360度のパノラマVR映像をアプリやWebサイトなどで簡単に公開できるクラウド型CMS(Contents Management Service)の提供を開始した。企業の商品やショールームの紹介から、自治体の観光地や公共施設紹介などにも使えるという。初期費用は無料、月額利用料は3万円の定額制。1アカウントで容量2GBまで利用可能。

 同サービスを利用すると、撮影した360度のパノラマVR映像を専用サイトからアップロード、そのURLをアプリやWebサイトに組み込める。専門的な知識・設備が不要で、コンテンツを公開できることを特徴としている。また、撮影した場所の平面マップも表示でき、ツアー形式のコンテンツにすることも可能。制作・公開したコンテンツは、パソコンやスマートフォンで視聴でき、同社の「VRscope」をはじめとするスマートフォン向けヘッドマウントディスプレイにも対応している。

 今回のCMSサービスは、アジェンシアが開発した360度パノラマVR映像用CMS「dougaVR(ドウガブイアール)」の日本国内における独占販売契約を、2016年12月に締結したことを受けて提供を開始したもの。サービス運用にはNTTドコモの「ドコモ・クラウド基盤」を活用、安定した運用を実現するという。また、活用例として、名古屋市東山動植物園の360度パノラマ映像を利用したコンテンツを、「dougaVR」にて5月末日まで公開している。