本日の一品
パソコンとiPhone間のファイル移動が簡単にできる「JumpDrive M20i」
(2016/2/23 06:00)
iPhoneやiPadを使い出してから、欲しいと思っていた製品があった。それは直接デバイスに接続してデータのやりとりができるメモリーカード類。なぜかというと、以前、女友達がファイルのやりとりでとても悩んでいたからである。
聞けば、その友達はiPad miniで撮った写真を、どうやって他の人に渡したらいいかわからないのだった。受け取る側はフィーチャーフォンで、パソコンならある、という状況。なんらかのメディアで渡せばパソコンで見られる、というわけだ。
友達は、自分のiPad miniから特定の写真をなんらかのメディアにコピーして渡せばよいというところまでは理解したが、「iPad miniをパソコンにつないでからどうしたらいいの?」というところから悩まなくてはならなかった。逆もまたしかりで、友達が撮った写真を自分のiPad miniで見られるようにするにはどうしたらいいの? という悩みも生まれやすい。そんなわけで、橋渡し役になるメディアがあったらいいのに、と切に思っていたのだ。
数年越しになったものの、最近まさに理想的な製品を教えていただいた。それがLexarの「JumpDrive M20i」だ。
「JumpDrive M20i」は、MFi認証取得済みのLightning端子とUSB3.0対応のUSB端子を内蔵しており、スイッチをスライドさせることで切り替えられる2-in-1デザイン。あるときはiOS端末で、またあるときはパソコンのUSBポートで、といった使い方ができるという製品だ。読み込み最大95MB/秒、書き込み最大20MB/秒で、電源は不要。容量は32GBもあるので、受け渡しにもバックアップにも十分使える。
iOS端末側では無料の専用アプリの「JumpDrive」を使うことで、ファイルの操作が可能になる。パソコン側では特に必要なソフトウェアはない。
「JumpDrive」には、「ミュージック」「写真」「ビデオ」「音声録音」という4種類のファイル操作のほかに、「本体(アプリ内)」「外付けドライブ」「Dropbox」の3つのストレージへのアクセスメニュー、「アドレス帳バックアップ」「写真バックアップ」の2つの一括バックアップメニューが用意されている。このほかに「アプリ内購入」というオプションメニューもある。
「ミュージック」は、端末内のMy iTunes Music内のファイル、または外付けドライブ、本体(アプリ内)のいずれかを選択することで、音楽やアプリで録音した音声ファイルのプレイヤーとして利用できるようだ。
「写真」や「ビデオ」はカメラロール内の写真や動画を表示する。好きなものを「JumpDrive M20i」にまとめてコピーしたり、外付けドライブ内に保存したパソコンからのファイルを端末内に保存することができる。「ビデオ」からはYouTube、Vimeoといった動画サイトにもアクセス可能だ。
「音声録音」はボイスレコーダー機能。録音した音声ファイルは本体のアプリ内に保存され、「ミュージック」で再生できるほか、「本体(アプリ内)」メニューから外付けドライブにコピーできる。録音、再生、コピーのメニューがバラバラのようだが、簡単に端末内から音声ファイル(M4A形式)だけを取り出すことができるというわけだ。
「JumpDrive M20i」があれば、パソコンに保存している写真をiPhoneユーザーに渡したい、または逆にiPhoneで撮影した写真をパソコンに気軽に取り込みたいというときに使えるのはもちろんだが、パソコンがなくても、連絡先と写真だけの最低限のバックアップもできるので安心。
筆者の友達の例はデータのやりとりだったが、たとえば16GBのiPhoneを買ったものの、使っていたら音楽や写真データであっという間に空きがなくなってしまったという例もあるだろう。そんなときに「JumpDrive M20i」があれば、データの移動先としてかなり活躍してくれそうだ。
ある程度の知識がある人でも、これがあることでファイル操作がとても簡単になりそうだ。無線での連携はときにうまく接続できないこともあるが、これなら差し込むだけ。迷わず操作できるので、時間のむだが省けそう。
気になる点があるとすれば、コネクタ周辺を覆うタイプのカバーを装着していると、端子が入らない可能性がある点くらいだろうか。
製品名 | 販売元 | 参考価格 |
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Lexar JumpDrive M20i 16GB | マイクロンジャパン | 4940円 |