本日の一品

自撮り棒・三脚・スタンドで1台3役の「折りたたみ自撮りスティック」は使えるか

 最近、自撮り棒を使っている人をあまり見かけなくなりましたね。広角のフロントカメラを搭載する機種が増えたからでしょうか? 使用を禁止する場所が増えたからでしょうか? あるいは、ただ単にブームが去ったのでしょうか? おそらく、そのいずれも正解だと思いますが、筆者は、今頃、自撮り棒を買っちゃいました。

手持ちで自撮りをするスティックとして使える。ただし、シャッター機能はない

 かなり前から「あれば便利かも」「楽しそうだなぁ」とは思っていたんですよ。でも、自分を撮る機会なんてほとんどないし、買うほどでもない……そう思っていた矢先に見つけたのが、この「スタンドにもなる! 折りたたみ自撮りスティック」。その直接的な商品名の通り、三脚としても、スタンドとしても使える自撮り棒です。

 その満足度ですが、正直よくわかりません(笑)。一長一短があるんですよ。用途によっては重宝する人がいるかもしれませんし、フツーの自撮り棒のほうがいいという人もいるでしょう。

 まず、自撮り棒としての機能ですが、Bluetoothやイヤホンによるリモートシャッター機能は付いていません。撮影時には、セルフタイマーなどを使う必要があります。折りたたみ方によって、長さを3段階(スティック部は最長で約60cm)に調節できますが、プラスチック製の無骨な棒に過ぎないので、持ち心地は良いとは言えません。自撮りだけを目的に購入するなら、長さ調整が自在で、シャッター機能や握りやすいグリップが付いたもののほうを選ぶほうが得策でしょう。

折りたたみ式のスティックを伸ばすことで長さを調節可能
折りたたむとこれくらい。スマホのホルダー部分は取り外せる

 次に三脚としての機能ですが、これは結構役立っています。仕事で、同ポジで撮影した動画を編集することがあったのですが、161gという軽さなので、持ち歩くのも気にならず。反面、やや安定性は悪いのですが、強い風が吹いたりしない限りは揺れたり、倒れたりすることもありません。スティック部を「く」の字にして、高さを調節することもできます。僕は、Apple Watchを使っているのですが、シャッター操作はApple Watchで行っています。まだ試していませんが、タイムラプスの撮影にも役立ちそうです。

スティック部を股開きにすることで、コンパクトな三脚になる
このようにスティックを伸ばして使うことも可能
見上げるようなアングルで撮影することもできる
三脚として使う場合は、Apple Watchでシャッターが切れる

 最後に、スタンドとしての機能。これは、ただ“タブレットを立てられますよ”というだけです。僕のiPadは、スタンドにもなる純正のSmart Coverを付けているので、このスタンド機能はほとんど利用していません。でも、スタンドになるケースを持っていない人であれば、タブレットで映画を観たり、写真のスライドショーを見たりするときなどに役立つかもしれません。

タブレットを置くスタンドとしても利用できる

 1台3役という仕様ですが、僕が今のところ活用しているのは1役のみ。3つの機能のうち、2つ以上を活用できそうであれば、満足できるのではないかと思いますよ。

製品名販売元購入価格
スタンドにもなる! 折りたたみ自撮りスティックサンコー1480円

村元正剛