本日の一品

“隠れない”のがキモ! 手書きが気持ちよくなる極細スタイラス「HOKUSAI」

 学生時代、なけなしのお小遣いをはたいてペンタブレットを購入し、友人と一緒にイラストを描いて遊んでいた。「超極細スタイラスペン HOKUSAI」のウリ文句である「なめらかですべるような描きごこち」というフレーズには、なぜかそんな当時の気持ちを思い起こさせてくれる不思議な響きを感じてしまった。極細ペンで液晶パネルに描画するのはどんな感覚なのだろう。興味が湧いた次の瞬間、購入ボタンをクリックしてしまった。

「超極細スタイラスペン HOKUSAI」

 「HOKUSAI」は、iPhone/iPad専用のスタイラスペン。単4電池1本で、最大8時間動作する。従来のスタイラスはペン先に約8~9mmほどの太さがあるのに対し、本製品はわずか約1.9mmという極細仕様なのが特徴だ。側面にあるスイッチをオンにし、ペン先を回転させることでタッチ感度の調整も可能。iPhoneの画面に厚めの保護フィルムを貼っている場合でも、描きやすい感度で描画できる、という。

側面のスイッチの光が赤に変わった時は、電池交換の合図

 そんなわけで、さっそく試し描きしてみた。使用したiOS用のドローアプリ「Autodesk SketchBook」は、レイヤーを最大3枚まで使え、線の太さや色、透明度などを自由に変えられる高機能なお絵描き用ツールだ。

指タッチだと描画している箇所が見えないため、勘を頼りに描くこともしばしば
一方、ペン先が細いと描画箇所がきちんと見え、安定した線を引ける
微妙な差だが、指で描いた左側の方が歪みが大きい。微修正するのも指だと大変だ

 使ってみた感想としては、実物の紙やペンを使用する感覚に非常に近く、想像していた以上に描きやすい。仕事でお絵描きアプリを使ったり、文字の手書き入力をしたりすることもあるが、指でなぞるとなかなかきれいに書けないものだ。

 「HOKUSAI」はペン先が細いため、描画している箇所が“隠れない”のがなによりのメリット。書いている箇所が隠れてしまうのがいかにストレスで、“隠れない”のが正確な線を引くのにいかに重要であるかが改めて分かった。

文字もサラサラ書けて、メモを取りやすい。画面と接触するたびにカツカツ固い音を立てるのも紙に書いている気分になる

 もちろん文字を書いたりイラスト作成したりする以外にも活躍する。特に、指でなぞって操作するパズルゲームでは正確性が求められることがあるため、ペン先がよく見える本製品は非常に重宝する。ゲームをやり込みたいところだが、せっかくなのでまた細々とイラストを描いて遊ぼうかな、と思った。

製品名販売元購入価格
超極細スタイラスペン HOKUSAI日本トラストテクノロジー4330円

川連千尋