本日の一品

ウッド製のシンプル腕時計「カーボルツ」

 Apple Watchやそれに先駆けて発売されたAndroid Wearなど、スマートウォッチの登場が腕時計市場をより一層面白くしている。

SKAGEN以降、新進の腕時計メーカーの共通項は、ミニマルデザインだ

 スマートウォッチの市場では、アップルがグーグルを追いかける形で製品を投入した格好だが、アップルの参入は一部のマニアック層向けのガジェットだったスマートウォッチを、一般の人にも拡張してくれる予感がする。

 腕時計の老舗が溢れるスイス国内の腕時計産業からも、スマートウォッチの世界に製品投入の名乗りを上げる伝統的なメゾンが登場してきている。今年後半はますます賑やかになってきそうだ。

 そんな中で、伝統的なアナログ腕時計の世界にも、適価でシンプルな作りの腕時計を提供する新規参入の企業が増えてきている。今回ご紹介するドイツの新進腕時計ブランド「KERBHOLZ」(カーボルツ)もその中の有望な一社だ。

メープルウッドを使用した腕時計は他にもあるが、カーボルツは抜群のシンプルさだ

 筆者の購入したモデルは、メープルウッドで実測40gという超軽量な腕時計。他に、ローズウッド(茶)、サンダルウッド(濃茶)の全部で3色が用意されている。

 文字盤は、機能てんこ盛りのスマートウォッチとは全く逆の発想。昨今の流行「ミニマルデザイン」を完璧にフォローしたデザインで、腕時計の最重要機能「正しい現在時刻を確実に人に伝える」ということを確実に実現している。

ブルーの秒針がメープルカラーとミスマッチのようでベストマッチだ
コスト的にも機能面からも、バックル部分が金属パーツになるのは仕方ないだろう
腕周りの調整は付属のミニドライバーですぐにできてしまう

 表面のほぼ全体がウッドで綺麗に仕上がっているが、残念ながらブレスレットのロック部分だけは金属パーツを採用している。金属部分の露出は最小限に押さえられているので、何とか許容範囲だろう。ブレスレット系の腕時計をWEB通販で購入した場合、自分の腕周りに調整することが面倒だが、カーボルツは、ミニドライバーと予備ピンが付属しており、調整は簡単だった。

オンビジネスでの使用もまず大丈夫。今後のエイジングが楽しみだ

 実際にカーボルツ腕時計を装着してみると、きわめて軽量だ。ウッド系の柔らかい肌触りはフィット感抜群で、装着性能はきわめて高い。日常生活防水対応で日本製のクォーツメカを採用しているのでその点でも安心だ。

 天然材を採用した腕時計といえども、人の皮膚に直接触れるものなので、長い間には、汗や水などによって表面が変化する。カーボルツ腕時計はそういう経年変化もエイジングと考えて楽しむべき腕時計なのだ。今は多少カサカサした削りたてのメープルウッドだが、2年後、3年後にはなめらかな表面となっているだろう。

ウッド系でまとめてしまうとかえってウルサイ感じがするので、カーボルツをアクセントに使うのがベストかも
製品名販売元販売価格
KERBHOLZ Lamprecht(メープル)KERBHOLZ19000円(税別)
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ゼロ・ハリ