本日の一品

思わず購入、コードを巻くとバーコードみたいになるコードホルダー

店頭での販売展示イメージ……。つい面白そうで買ってしまった

 世の中には、見た瞬間にピクっときて、その商品が必要か不要か、使い良いか否かと全く考えることもなく衝動買いしてしまうモノがある。値段が安いということも条件ではあるが、もちろんそれだけが全てではないはずだ。

 今回ご紹介する“バーコードコードホルダー”という名前の商品もそんなひとつだ。ワイヤレスの関係性が普及した現代でも、世の中にはまだまだ様々なケーブル類が溢れている。中でも国民の大半が持っているのはイヤフォンケーブルとUSBケーブルだろう。

 今回のバーコードコードホルダーも、その2つのケーブルが対象商品らしく、ケーブルの太さや長さを基準にして“SMALL CABLE TIDY"と“LARGE CABLE TIDY"との2つが店頭販売されていた。

バーコードが無くなってしまったホルダーはただの平面的な糸巻き状だ
昨今、ケーブルマネジメントはスモールビジネスだが市場性は高い

 ケーブル類が世の中に増えてくると自然発生的にそれらを整理整頓し、持ち運びやすくする市場も拡大してくる。一般的には“ケーブルマネジメント”と呼ばれるマーケットカテゴリーだが、当然、既にケーブルやオーディオメーカーサイドもケーブルマネジメントには様々な提案をしている。

 携帯用のケースと一体となったイアフォンケースや、余ったケーブルを巻き付けるツールがその代表だ。バーコードコードホルダーは同じケーブルマネジメントならより楽しく、よりビジュアルにアプローチしようという発想のガジェット商品だ。

 実際にUSBケーブルや、イアフォンケーブルを巻き付けてみると、確かにバーコードに見えないことも無い。しかし、コードホルダーの形状上、USBケーブルも、イアフォンケーブルも巻きつけるのがけっこう面倒でスムーズにはいかない。

microUSBケーブルを巻いてみた。力を入れて引っ張りながら巻かないとこういうイメージにはならない。コードの断線が少し心配だ

 多くのUSBケーブルはそれほどしなやかではないので強く引っ張りながら巻きつけないと平面的なバーコードには見えにくい。どこかに持って行くための携帯性を考えた場合でも、バーコードコードホルダーにわざわざ巻きつける効果は計りにくいだろう。

イヤフォンケーブルは柔らか過ぎて、また少し伸びる傾向があり心配だ

 一方、SMALL CABLE TIDYの方は、長く余分なイアフォンケーブルを巻きつけて、移動時にオーディオプレーヤーを収納する場所や、着るものに応じて必要な長さの調整を行うためのケーブル長さ調整機としての役目なら大いに利用価値はありそうだ。

 紙の下敷き的なパッケージにはUSBケーブルを巻きつけた写真が採用されているが、特に指定されているわけではないので、大きささえ気にならなければ、LARGE CABLE TIDYをイアフォン用に使用するのも余裕があって良いだろう。

 バーコードコードホルダーは、デザイナーの思いつきはグッドだったが、実用には今ひとつユーザーの工夫が必要なアイテムだ。

言われてみればバーコード的な雰囲気はあるが、どれだけの人が気が付くだろう。気が付いてもらえないとちょっと寂しいガジェットアイテムだ
製品名販売元購入価格
バーコードコードホルダーガラクタ貿易460円(Small)/540円(Large)

ゼロ・ハリ