本日の一品

アプリと連携して心拍数を記録する「karadafit Heart」

「karadafit Heart」

 運動不足解消の一環として自転車に乗っている。移動にも使えるし少なくとも走っている間は風が心地良いし、良いことずくめだ。徒歩では躊躇してしまうような距離のところに行くのも楽々なので、買い物なども気兼ねなくいける。

 ある程度乗るようになるとどのくらいの運動強度でどのくらいの時間乗ればいいのか知りたくなってきた。調べてみると、運動強度を知るには心拍数計を使うのが一般的らしい。以前は心拍数計といえばANT+という無線通信の規格でつながるものが一般的で、Android端末では受信機が内蔵された物もあったようだが、iPhoneで使うにはオプションの受信装置を購入する必要があってちょっと敷居が高かった。

 しかしBluetooth Low Enargy(BLE)が一般的になり、一気にBLE対応の周辺機器が増えて状況は一変した。bluetooth.org の心拍センサプロファイルの説明ページ(英語)によると、BLEの標準プロファイルに心拍数計が含まれており、これに対応した心拍数計なら心拍数計対応アプリで使う事ができると思ってよいだろう。

 そんなわけでBLE対応の心拍数計を探してみたのだが、意外とお高いことがわかってちょっと購買意欲がしぼんでしまった。そんなに数が出る物でもないし安くするのは難しいとは思うのだが、それでも7000円~1万円くらいの価格を見てしまうと手を出しにくいな……と思ってしまう。海外の通販サイトを見るとちょっと出自があやしげな物が$25~$30くらいで買えるのだが、これだとおそらく日本国内で使うための手続き(いわゆる技適マーク)を取っていないため使えない。何かいいものはないかと思って探しているうちに見つけたのが今回紹介するkaradafit Heartだ。

本体とバンドの拡大。ホックで本体とバンドを接続する
本体裏面。電池は一般的なCR-2032だ。型番HRM-10の隣にあるNCCというマークは台湾の通信機器認証のマークだそうだ
パッケージ側面の認証マークの表示。左端の〒マークを丸で囲んだようなマークが技適証明のマークだ

 心拍数計karadafit Heartは無料トレーニングアプリ「karadabeat」のオプションとして提供されているため、当然karadabeatで使う事ができるのだが、他の運動系アプリでも使う事ができた。筆者は「Runtastic」のランニングアプリや自転車アプリで使えることを確認しているが、レビューを見たところ、他にも「Runkeeper」などで使えている人がいるようだ。

 使い方は簡単で、付属のゴム編みのベルトに本体を取り付け、ベルトを胸に巻くだけだ。ベルトの裏面にはパッドが付いているので、その部分を濡らしてから装着するように説明書には書いてあるのだが、やってみると装着してから濡らした指でパッドを湿らせた方がラクだった。本体に電源スイッチはなく、装着すれば電源がオンとなり、外せばオフになるようなので、気にならないのが良いところだ。

バンド部分。グレーの楕円部分がセンサーにつながるパッドだ。身体に装着するときはここを湿らせる
バンドのフック部分拡大。引っかけるだけなので付け外ししやすい

 電池寿命は1日1時間使用で3年とのこと。最初から入っている電池はお試し電池なのでそこまでは保証できないということだが、それでも1年くらいは使えるのではないかなと思っている。身体との接触不良があると嫌だなと思ってついついベルトを締めすぎてしまうが、そこまできつくしなくても大丈夫だということがわかったので、適度な締め具合で使っている。もちろん本体を外してベルトを洗うことができる。

 暑さが一段落したので、日常のトレーニングに活用していきたいと思う。

対応アプリkaradabeatのスクリーンショット。ちょうどいい運動強度になる心拍数を指示してくれる
自転車用ログアプリRuntastic road bikeでも心拍数を記録できている
記録したチャートを見ているところ。赤い線が心拍数、青い線が平均ペース(移動速度)、薄いグレーが標高を表している
製品名販売元購入場所購入価格
karadafit HeartエムティーアイAmazon.co.jo2980円

大木真一