本日の一品
汗に強くてズレにくい!「BackBeat FIT」はまさに運動する人のためのBluetoothヘッドセット
(2014/8/28 06:00)
暑い日が続くが、今日は運動する人のためのBluetoothヘッドセットを紹介する。暑い日に音楽を聴きながら走っていると、間違いなく汗をかく。そして耳まで滴ってきた汗で、どうも耳の穴とイヤフォンの接触が気持ち悪い。まるでプールで泳いでいたら耳に水が入ったときのよう……。そんな経験はないだろうか? はい、ありますよね。
だが今回取り上げるPlantronicsの「BackBeat FIT」はウェットスーツのような素材で、優れた耐汗性が特徴だという。
機構的にはアーム部分とイヤフォン部分で耳を挟んで固定するタイプ。ためしに装着してみると、耳穴との接触が少ないことに驚く。これで音を出しても大丈夫かな、音が漏れないかな? と心配になるくらい、耳の穴の中にイヤフォン部分が“入ってこない”。耳に引っ掛かっているだけなのだ。
いくら動いても、意外なほどズレない
だからだろうか、しばらく走って汗をかいても、耳の穴に水が入ったような嫌な感覚にはならなかった。イヤフォン部分は濡れていたが、カナル型に比べると気にはならない。撥水コーティングによって高い防水性を備えているため、濡れた状態で使い続けても問題ないという。雨の中で使う機会はなかったが、その点は信頼できそうだ。
そして意外なほどズレない。カナル型のように耳の穴にぐりっと入ってるわけでもなく、ヘッドバンド型のようにパカっと耳を覆っているわけでもなく、ただ引っ掛けているだけなのに。10km以上走って、1度もヘッドセットの位置を調節する必要はなかった。アーム部分とイヤフォン部分がしっかりと耳に引っかかって固定されていたように思う。
いままでは耳の穴に突っ込むタイプのBluetoothヘッドセットを使っていたが、このBackBeat FITの方が振動に強く、慣れれば楽だ。ただし装着方法には好き嫌いがあるだろう。それに耳の形は人それぞれである。一度は試着してみた方がいいかもしれない。
ほとんどの操作は内蔵ボタンで可能、音声通話も快適
両側のイヤフォン部分は操作ボタンになっている。右側が通話のオン/オフ。左側が曲送りと一時停止だ。左側のボタンは1回押すと一時停止、素早く2回押すと1曲先に、長押しすると1曲戻りと複雑な操作になるが、確実に認識してくれるので、走りながら操作しても誤作動はなかった。
しかもランニング計測アプリ「Nike+」との相性がよく、曲を一時停止すると、ジョギングの計測も一旦停止してくれるのはありがたい。このBackBeat FITは専用のケースも付属しているが、それはスマホをケースに完全収納するタイプなので、ヘッドセットからある程度操作できてよかった。いちいち取り出さなくてもなんとかなる。
また外部の音を聞き取りやすく作られており、屋外をジョギングしているときなどは周囲の音が聞こえて安心できた。その分、音漏れしていないかという心配はあった。見た目的にはスポーティーだし、防水使用なので基本的には運動しているときに使いやすいようにできているが、もちろん普段使いも可能だ。ただし通勤電車の中などで使う際は音量を控えた方がいいだろう。
右側の通話ボタンも使ってみた。これは着信があったときに押すとそのまま音楽が止まって会話できるというもの。ためしに電話アプリで通話してみたら音質はまったく問題ないレベル。マイクもしっかり音を拾っていた。どこにマイクがあるのかまったくわからないデザインだが、ちゃんと動作している。街なかでこのヘッドセットを使っていると、マイクが目立たないため、本当に独り言を話しているように見えるのだろう。周囲の人からはじろじろを見られてしまった。
忙しいけど、毎日走りたい人に
BackBeat FITの価格は1万3000円前後。Bluetoothヘッドセットは多くの種類が発売されており、もっと安いものもたくさんある。この機種は高級な部類に入るだろうが、雨の日も風の日も、汗をたくさんかきつつ走り続けたい人にはぴったりだろう。電話がかかってきてもそのままワンクリックで応答しつつ、走りたいーーなんていう忙しい人にも適しているBluetoothヘッドセットだ。また、いま使っている機種がどうも耳から外れやすいという人は一度これを試してみるといいかもしれない。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
BackBeat FIT | Plantronics | 1万2998円 |