本日の一品

不敗神話のエンブレムが施された「AUTO MOUSE NISSAN GT-R」

「AUTO MOUSE NISSAN GT-R(R35)」

 使いやすそうなマウスは多くあるが、あまり使いやすくなさそうなマウスを発見した。使いやすくないのだが、自動車好きなら欲しくなる精巧なミニカーのような、マウスのような、ミニカーだった。

 筆者は今でこそ自転車を趣味としているが、10年ほど前までは自動車が趣味だった。そんな、スポーツカー大好きな筆者の食指を見事に動かしてくれたマウスがあった。その名も「AUTO MOUSE NISSAN GT-R(R35)」である。名前の通り、日産のスポーツカー、GT-Rミニカーをそのままマウスにしてしまった、いわゆるフィギアマウスである。しかも、購入したのは日産オンラインショップ。つまり日産公認なのだ。

 マウスの性能としてはごく一般的で、いわゆるワイヤレスの光学マウスだ。ワイヤレスもBluetoothではなく、パソコンなどにUSB子機を挿しこんで通信するタイプ。従って、ほぼ全てのパソコンで利用できるほか、USBスロットを用意する必要こそあるもののUSBホスト機能対応のAndroidスマートフォンやタブレットでも利用可能となっている。

 マウスの左右クリックはボンネット部が左右に分かれており、そこに指を乗せ操作するほか、中心部にスクロールホイールもあるため、一般的な操作で困ることは無い。さらに車体下部(マウス背面)には、マウスの解像度(DPI)を3段階(1000DPI、1500DPI、2000DPI)に変更するスイッチがあるため、好みで変更すると良い。なお、電源は単三電池1本で駆動する。

左=普段愛用しているマウス 右=GT-Rマウス GT-Rマウスはどうみてもマウスに見えない
背面には電池を入れる場所(撮影のためフタを外しています)、電源スイッチ、解像度変更スイッチ、無線レシーバー収納部がある

 マウスの説明としては以上である。ごく一般的なマウスとなっており、それ以上でもそれ以下でもない。しかしながら、GT-Rの造形としては非常に興味深い面がある。まず、ヘッドライドが点灯する。マウスの電源を入れ、パソコンと接続されている状態では、常にヘッドライドを点灯させることができるのだ。当然ながら電池の減りも速くなってしまうため、点灯させないことも可能。ヘッドライドは恐らく白色LEDを左右に1灯装備し、光の届く範囲は前方に5mm程度である。あくまで気分なので、それで良い。

写真のようにヘッドライドが点灯するが実用性は皆無。だがそれでいい
リアのエンブレムも再現度ばっちりである(なお、フロントも同様に細かいエンブレムがある)

 またGT-Rと言えばリアに施されたエンブレムだ。マイクロ加工により、「NISSAN」のロゴも「GT-R」のロゴも忠実に再現されている。マウスを使いながら「リアサイドに付いているエンブレムは、不敗神話の『R』だ!」と叫ぶのもアリかもしれない。ちなみに、タイヤは回らないので注意したい。造形が良いだけに、ここは残念ポイントである。

 さて、マウスの使い勝手はどうだろう。これがまた極めて使いにくい。と、言うのも、マウスを操作しようと手のひらを乗せると、リアスポイラー(車体後部に付いている板状の羽)からミシミシと音がする。恐らく強度不足が原因だろう。したがって、それなりの強さでマウスを使うとリアスポイラーを割ってしまう可能性がある。

このように持つと、リアスポイラーに負荷がかかっているのを感じてしまう
地味に痛いサイドミラーは外れにくくするために強度がある(が、痛い)

 さらに、車体が縦長であるため左右のクリックが押しにくい。サイドミラーが地味にとがっていて地味に痛いなどの弊害がある。持ち運びしようものなら、サイドミラーかリアスポイラーのどちらかを欠損してしまう自信すら芽生えてしまう。しかしながら、それらの欠点に目をつぶってしまうGT-Rの魅力は侮れない。GT-Rオーナーはもちろんのこと、車好き、ネタマウスが好きな人にもおすすめしたいアイテムである。このマウスを操作しながら仕事していると、注目の的は間違いないだろう。

 なお、GT-Rとはいえ光学マウスに約6000円は勇気が必要だった。これもGT-R(マウス)オーナーになるための試練だろうか。

これだけでは、GT-Rのフィギュアにしか見えないのもポイント
製品名購入場所購入価格
AUTO MOUSE NISSAN GT-R(R35)NISSAN ONLINE SHOP5979円

布施繁樹