本日の一品

夜道でヘルメットをピカッと光らせる後部ライト「Tail Lux」

「Tail Lux」

 暗い夜道を帰宅する時、自転車で走っていると後ろから来る車に自分が視認されているのかどうか、気になってしまう筆者。フロントライトは明るさの強い製品がいろいろ発売されているし、ライトを複数装着することもできるが、リア側はそう簡単には対策できない。シートポストかサドルバッグくらいしかスペースがないため、テールライトを1つしか取り付けられない状態だ。リフレクターもあるが、自発光させてなるべく目立つように存在をアピールしたい。

 そこで見つけたのがTOPEAKの「Tail Lux」。「こんな製品があったらいいのに」をたいてい実現しているTOPEAKさまさまである。これは電池駆動の小さなライトで、ベルクロを使って自転車用のヘルメットなどに後ろ向きで装着できるのがウリ。電池を入れても約14gと軽量なので、どこに付けても邪魔にならない。

ライト本体のほかにベルクロと保護パッドが2枚ずつ、ライトの台座部分の付け替えパーツが付属

 ヘルメットに取り付けるには、まずライトの台座部分にベルクロを取り付けておく。その後、ヘルメットの穴にベルクロを通して締め付けるだけで装着完了。自転車用ヘルメットは空気が通りやすくするために穴が空いたものが多いため、そうしたヘルメットのほとんどで使えるはず。

 なのだが、筆者のヘルメットの場合は穴と穴の間隔が広くて厚みもあるせいか、ベルクロの長さが足りなかった。仕方がないのでヘルメットのアジャスター部に取り付けたのだが、実際に被ってみたところ違和感がなかったのは幸い……。

ライトの台座にベルクロを通した。ヘルメットに付ける場合は付属の保護パッドをベルクロ部に貼り付けておくと、ベルクロのごわごわした部分が頭に触れずに済む
ヘルメットのアジャスターにライトを装着。この状態だと安定感がないが、被ればピタッと安定する。ベルクロは測ってみたところだいたい19cm。購入する前にヘルメットの穴の厚みなどをチェックしておこう

 ライト部分は、押し込むごとに点灯→点滅→消灯と切り替わる。ヘルメットを被ったままでもライトのオン・オフは簡単に切り替えられるのは楽ちんだ。明るさはほどほどといったところで、一般的な自転車用テールライトと同等程度に感じる。

台座部分を回すと電池を取り出せる。CR2032のコイン型電池1個で動き、点灯なら50時間、点滅なら100時間使用可能
本製品を消灯した状態。これで視認できないことはないと思うが、なんとなく不安
点灯した状態。ライトの位置が高めになることもあり、車から目立ちやすくなったような気がする

 夜に自転車で走る時の安全対策はいつも以上に運転に気を使うのはもちろんのこと、とにかく目立つようにして、自分の存在を周囲に知らせることも大切。リア側の光源を1つ増やすことで、危険な思いをする可能性は少しでも減らせるはずだ。

ヘルメットだけでなくリュックなどにも装着して使うのもアリ
台座をクリップ状の形になっているパーツに付け替えれば、TOPEAKなどのサドルバッグにライトを装着できる
製品名製造元購入価格
Tail LuxTOPEAK1800円

藤縄優佑