本日の一品

ホテルで快適、有線LANアダプターにもなる超小型無線ルーター

パッケージの「世界最小・最軽量」というのは発売時点のキャッチコピーだが、現在でも同様の水準にあるはずだ

 出張や旅行でホテルに泊まる際に便利に使える超小型無線ルーターとして、アイ・オーの「WN-TR2」という製品を1年ほど前に紹介したが、その後まもなく、別の超小型無線ルーターへと乗り換えることと相成った。今回はその製品、エレコムの「WRH-150WH」を紹介する。

 対応する通信規格は前回の製品と同じIEEE802.11n。サイズもほぼ同じ、色も光沢感のあるホワイトで、遠目には区別がつかないほどの違いしかない。最大の相違点は、前回の製品では直付けだったUSBケーブルが、今回の製品は外付けになっていることだ。

製品本体。USBケーブルは外付け。ステータス表示のLEDがあるのでリンク状況が分かりやすい。なおホワイト以外にブラックモデルもある

 USBケーブルが外付けということは、ルーター本体に加えて別途ケーブルを持ち歩かなくてはならず、そのぶんかさばるのだが、断線して使えなくなる心配がないのは利点だ。何を隠そう、本製品に乗り換えた直接のきっかけは前回の製品のUSBケーブルが付け根から断線したためであり、そうした経験から、本製品のほうが安心して持ち歩けるというのが率直な印象だ。

 そのUSBケーブルについても、最近はさまざまなデバイスの充電用に何本か持ち歩いているので、実際の運用ではとくに負担にならない。この製品のためだけに専用ケーブルを持ち運ぶのであればまた話は変わっていただろうが、巻取タイプのUSBケーブルを使えば持ち歩き時のサイズも最小限に抑えられ、また利用環境に応じてケーブルの長さを変えて使えるメリットも生まれる。

 もうひとつ、本製品ならではの特徴が、有線LANアダプターとしても利用できることだ。LANポートのないノートPCのUSBポートに差し込むことで有線LANでの通信が行えるので、環境に応じてケースバイケースで利用できる。このほか前回の製品との相違点として、LEDを搭載しており接続状況が目に見えるのもよい。

ホテルで使う場合、室内のLANポートとLANケーブルで接続する
具体的にはこのようにつなぐ。USBケーブルは給電用なのでPCのUSBポートまたはアダプターを介してコンセントに接続する

 近頃はIEEE802.11ac対応の高速無線ルータも普及しつつあるが、本製品のようなモバイルを前提とした製品はまだ数も少なく、本体サイズもそこまで小柄ではない。なによりホテルの共有環境で使用する場合、スループット向上の恩恵はあまりない。11nまでの対応とはいえサイズは極小で、かつ現状では2000円台の前半で手に入る本製品をチョイスするのは、現状では賢い選択だといえるだろう。

モバイルバッテリーで動作させることも可能だ
製品名発売元購入価格
WRH-150WHエレコム2780円

山口 真弘