本日の一品

「カフェで読書」にピッタリ! イマドキのデジタル耳せん

 騒々しいところでじっくりと本を読みたい、あるいは集中して仕事や勉強をしたい。そんな時、どうすればいいのか? おそらく、イヤホンで音楽を聴くという人が多いと思われる。しかし筆者の場合、音楽を聴いているとついつい聴き入ってしまい、それが原因で集中できないことがある。

「デジタル耳せん MM1000」

 そんなときに見つけたのが、「デジタル耳せん MM1000」。一見、スマホや音楽プレーヤーに使用するイヤホンのようだが、あくまでも耳せん。つまり音楽を聴いたりすることはできない。ちなみに型番は、「MM1000=ミミセン」ということのようだ。

 ではどの辺がデジタルなのかというと、なんとノイズキャンセリングの技術を利用した耳せんなのだ。最近では搭載するヘッドホンなども増えてきているノイズキャンセリングという技術。簡単にいえば、周囲の音をマイクで拾い、ちょうどその音と逆位相の音波を発生させることでノイズを低減するというもの。周りの騒音がカットされ、自分だけの世界に集中できるというわけだ。

見た目はイヤホン。しかし耳せんなので、音声入力端子などはない。本体の操作部は電源ボタンのみとシンプルだ。コードの長さは85cmとなっている
緑色のコードストッパーを使うことで、コードを本体にまとめることが可能。本体サイズは幅64×奥行き64×厚さ14mm。重量は約33gと軽量コンパクトだ

 実際に手にしてみると非常にコンパクト。コードを本体に巻き付けて収納する仕様になっているので、持ち運びもラクラクだ。普段からカバンに入れておいて、出先で使うのも問題ない。緑色のコードストッパーで、使わないときはしっかりとコードをまとめておける。うれしいのは、その駆動時間の長さ。単4形アルカリ電池1本で100時間使用可能とのこと。

単4形電池は本体の裏面にセットする。アルカリ電池の場合、100時間使用可能なのがありがたい。エネループを使っても60時間使える
布製のポーチのほか、サイズの異なるイヤピースも製品に含まれる。ぴったりの大きさのものを使用すると、ノイズキャンセリング効果が高まる

 イヤホンを耳に装着し、スイッチをオン。すると周りの騒音がスッと小さくなる。特にエアコンの動作音などは、まったく気にならなくなる。なるほど、これは集中できそうだ。とはいえ完全に無音になるわけではなく、気になるノイズが減るという感じ。ちょうど、呼びかけの声やアナウンスは聞こえる程度なので、逆に実用的ともいえるだろう。例えば、オフィスでの仕事やカフェでの読書などにおすすめできる。

 発売元は、デジタルメモ「ポメラ」でもおなじみのキングジム。分かりやすく便利な単機能ガジェットにすることで、導入しやすい商品に仕上げるのはさすがキングジムといったところ。価格も5000円前後と、本格的なノイズキャンセリングヘッドホンに比べればリーズナブルだ。

 ただし、他人からは音楽を聴いているようにしか見えないので、オフィスで使う場合などには、あらかじめ耳せんであることを説明しておいた方がいいかもしれない。

製品名販売元購入価格
デジタル耳せん MM1000キングジム4980円

矢口和則