本日の一品
頑丈なのにふわっと軽い、超々ジュラルミンのiPhoneバンパー
(2014/3/12 06:00)
“超々ジュラルミン”という言葉を聞くと、ちょっと胸が高鳴る。なんだか中二病チックな、あるいは女子高生的な、そんな味わいを兼ね備えたこの名前は、れっきとした金属素材なのだ。いわゆるアルミニウム合金というやつ。バイクに乗っている筆者にとっては、ジュラルミンはカーボンファイバーとマグネシウムとチタンに次いでなじみのある言葉なのである。バイク業界の高級素材四天王と言ってもいいかもしれない。
さて、軽さと強度が必要な航空素材なんかにも採用されているという超々ジュラルミン。これをぜいたくにもiPhone 5/5s用のバンパーに仕立て上げたアイテムが、「Curvacios Bumper for iPhone 5/5s(カービシャスバンパー)」だ。さっそく手に取ってみると、実に、超々イイ感じ。持った感触は恐ろしいほど軽量で、ちょっとやそっとではたわみそうにもない剛性感をもちながら、金属とは思えないふわっとした軽さがある。
iPhoneへの取り付けは、ネジ留めされている下部を同梱の精密ドライバーで外して、いったんバンパーを2分割した後にiPhoneをスライドさせる形で装着し、再びバンパーを合体させてネジ留めする。ネジはかなり小さいので、なくさないように気を付けたい。バンパーの内側は細い半透明の樹脂が張り巡らされていて、これによってiPhoneのサイドとバンパーの金属が直に接触して傷が付いたりしないようになっている。ほどよい緩衝材にもなっているのかもしれない。
見事なのは、ボタン部分の処理。バンパータイプだと、製品によっては電源ボタンやボリュームボタン、サウンド切替スイッチ部分に大きく穴が空いていてカバーされておらず、直接ボタンを操作するようになっているものもあるが、「カービシャスバンパー」はこれらのボタンやスイッチ部分までしっかり守られ、バンパー側に設けられたボタンパーツの上から操作できる。
このようなタイプだと、往々にして押した時の感触が不自然だったり、力を入れないと反応しなかったりしがちだ。ところが、「カービシャスバンパー」は工作精度が高いためか、“生”でiPhoneを操作しているのと違いが感じられないほどのナチュラルさ。クリック感もすごくいい。思わずサウンド切替スイッチをカチカチスライドさせまくったり、無意味に電源ボタンを押したくなってくる。
そしてなにより、バンパー部分の素材感がとっても気持ちいい。金属でありながら冷たさはあまりなく、さらりとした触り心地で、握っているとなぜだか安心する。万が一軽くぶつけてしまってもiPhoneに傷が入ったり、壊れてしまうことはなさそうだけれど、価格が2万4800円と破格なので、できるだけ大事に、大事に扱いたいところだ。
唯一残念だったのは、デザインを重視した設計とのことで、ヘッドフォン端子のけっこうギリギリまでがバンパーで守られており、愛用しているイヤフォンがきっちり最後まで差し込めなかった点。なんとか音声が聞こえる程度には差し込めているのだが、外れやすい状態で、無理に使うとiPhoneやイヤフォン端子に負荷がかかりそう。あと0.1mmか0.2mmでも広ければ大丈夫なのだけれど……。メーカー側も純正のEarPods以外は差し込めないとしているので、そこだけ注意しておきたい。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
Curvacios Bumper for iPhone 5/5s | SQUAIR | 2万4800円 |