本日の一品
「忠継大王」が、我が家を無線LANで支配する!
(2014/3/5 06:00)
ちょっとばかり広い家に住み始めると、悩ましいのがネットワーク環境の構築。ワンルームのアパートやマンションでは1台の無線LANルーターでカバーできていたのが、一戸建てなんかになると1台だけでは心細くなってくる。そんな場合に1つの選択肢となるのが、無線LAN中継機。“中継”となると、通常の無線LAN設定とは違って手間がかかるように思うのだが、PLANEXの「忠継大王」は、数分で設定が完了してしまうお手軽中継機でありながら、確かな効果を実感できたのだった。
ちょっと話はそれるが、我が家も一戸建てに引っ越して数カ月たった。それを機に光回線にしたのだけれど、回線自体を2階の隅から引き込む形になっていて、無線LANルーターもその近くに設置せざるを得ず、対角方向の1階ではほとんど電波が届かなくなっていた。
それでも、無線機器をよく使う1階リビングは、2階のルーターのほぼ真下なので、それなりに電波は届いていた。けれど、オーディオコンポに接続したネットワークオーディオ機器で音楽を聴こうと思った時、いわゆるハイレゾな音源を再生すると、ブッツブツに切れてしまうという問題が発生。MP3なら大丈夫でも、24bit/48kHzとか96kHzとか192kHzとかのWAVやらFLACやらは聴けたものではなかった。
原因の1つは、やはり無線LANであること。ベストなのはLANケーブルで有線接続することなのだが、2階から1階にLANケーブルを通すのは、やはり難易度が高い。もう1つの原因はネットワークオーディオが2.4GHz帯にしか対応していないこと。混雑気味な2.4GHz帯は、他の電子機器などのノイズの影響を受けやすく、瞬間的には速度が出ていても、動画・音声のストリーミング再生のように安定して速度が必要な場面では期待するような品質を維持できないこともあるようだ。
いろいろ対策を考えたのだが、最も手軽に解決できそうだったのが、無線LAN中継機を使う方法だった。電波の範囲を広げ、今より少しでも安定した通信を確保するべく手に入れたのが「忠継大王」だったわけだ。
「忠継大王」は、ちょっとボリューム感のあるACアダプターみたいな形。そのまま電源コンセントに差し込んで無線LANルーターのWPSボタンを押し、次に「忠継大王」のWPSボタンを押してしばらく待つだけで設定が完了するというお手軽さがウリだ。あとは「忠継大王」のランプ表示を参考に、適度に電波の届く場所にある電源コンセントに差しておけばOK。難しいことは一切なく、ものすごく簡単に無線LANの電波範囲を拡張できる。
最初に無線LANルーターの近くで無事接続できることを確認した後、「忠継大王」を1階の電源コンセントに差し込んで、改めてハイレゾ再生にチャレンジしてみると、24bit/96kHzまでの音源であれば一切ノイズも引っかかりもなく、きれいに再生できるようになった。24bit/192kHzのデータだとさすがに厳しいけれど、少なくとも以前より安定度は増したようだ。
ネットワーク対応家電は2.4GHz帯しかサポートしていない製品がまだ多い。今後家のあちこちで安心して無線機器を使えるようになったのは、我が家にとってはけっこう大きな進歩だ。
製品名 | 製造元 | 価格 |
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忠継大王 MZK-EX300NP | PLANEX | 5980円 |