本日の一品

未来からやってきたレーザーキーボード、パート2!

あの未来からやってきたレーザーキーボードがスリムになって帰ってきた
前作との比較。ダイエット効果が一目で分かる

 かつて筆者は当コーナーにて、未来からやってきたレーザーキーボードを紹介した。あれから約2年、満を持して続編が発売された。その名も「Epic」だ。発表後即座に予約を入れ、入手したので早速紹介したい。

 「Epic」は以前紹介した「Magic Cube」の後継機だ。机の上にレーザーを投影してモバイル機器の外付けキーボードとして使えるという、あまりに未来的なそのコンセプトは、まだ記憶に新しい人も多いことだろう。今回のモデルは、正当な進化を遂げている。

 まず目に付くのは外観。一目でシェイプアップ・ダイエットに成功したことがわかる、スリムなデザインになっている。重量変化は78g→60gとわずかだが、スタイルの変化は劇的で、持ち運びが便利になっただけでなく、未来感も増した印象だ。

 性能面での大きな変化は見られない。レーザーはキーボードの盤面の投影のみで、実際には赤外線も投射され、それが遮られたかどうかを測定するセンサーでキーの入力を判別する仕組みも、前モデルと変わらない。

 モバイル機器だけでなく、PCに接続してトラックパッドのように使える機能も健在だ。ただ、キー配列は変更されており、右下にセミコロンやスラッシュが配置されていた前モデルのような珍妙さは鳴りを潜めており、より使いやすく進化している(変態キーボード愛好家の筆者には少し残念だが……)。

 技術面が進化していないので、使い勝手についても変化はない。明るい場所での視認性は悪いままだし、指をホームポジションに置けず、意図しないキーが反応するのも相変わらずだ。ただし、スリムになっても駆動可能時間がさほど削られなかったのは評価に値する。といっても前モデルの約2.5時間だったところが、現モデルで約2時間と、心許ないことに変わりはないのだが……。

 しかし、前作でも述べたとおり、この未来感が全ての欠点を覆い隠す。子供の頃に想像していた未来はいつまでたってもやってこないが、ことキーボードに関しては到達したと言っても過言ではないだろう。少しでも未来に近づきたければ必携のアイテムだ。ただし、動作が確認されている機器は意外に少ないので、買う前には必ずコチラでチェックして頂きたい。

前作の充電はMini-USB端子だったが、今モデルはmicro-USBになった。ふたに隠れてしまったが、端子の上にはペアリングボタンがある
変わらぬこの未来感! キー配列も改善され、変態度は下がっている
製品名販売元購入価格
Epicスムージィ1万4729円

ナカムラ