本日の一品

思わずフリフリしたくなる、暗視可能なスマホ対応ライブカメラ

「Qwatch TS-WPTCAM」

 インターネットサイト上にある視点移動可能な世界各地のライブカメラを、順番待ちしてまでクリックしまくって動かした思い出はないだろうか。アイ・オー・データ機器の「Qwatch TS-WPTCAM」は、ある意味そんな懐かしさや当時の感動を呼び起こすことも可能な、最新のライブカメラだ。

 ずんぐり体型ながらもかなり小柄な「Qwatch TS-WPTCAM」は、iOS・Android用のスマートフォンアプリ「LCAMView」などを使って、ネットワーク経由でアクセスしてリアルタイムに映像を眺められるカメラ。WPSボタンを押して宅内LANに接続したら、あとは「LCAMView」で専用のQRコードを読み取るだけで接続設定完了。LAN内はもちろん、外出先の3G回線経由でもスムーズに動画をリアルタイムに確認できる。

無線LANと有線LANに対応。WPSボタンで簡単に接続でき、撮影した映像はSDカードに保存することも可能
手動でも設定可能だが、同梱の説明資料にあるQRコードを撮影するのが一番簡単

 一番のポイントは、スマートフォンの画面上で上下左右や斜めにフリックすることで、左右355度、上下120度の範囲でカメラを首振りできるところ。フリックするたびに、クイクイッとレスポンス良く、少しずつ向きを変えてくれる。自由自在に視点を変えて、注目したい場所をしっかり見ることができるわけだ。カメラの設置場所は電源ケーブルが届く範囲、という前提条件はあるが、とりあえず部屋の中を眺められるようにしたいなら家具の上に無造作に置いておくだけでいいし、同梱のブラケットで天井に固定するのもよい。屋内の窓際から玄関の外を撮影するようにしておけば、モニター付きインターフォンの代わりにもなりそうだ。

真後ろまで首を振ることができる
さらに真上へ視点を移すことも可能
天井などに固定するのに使うブラケットも同梱

 さらに面白いのは、赤外線による「暗視」機能を備えていること。周囲が暗くなった場合は自動で検知して暗視モードに切り替わり、モノクロ映像になる。試しに自宅の部屋の明かりを全て落としてみたのだが、想像以上にくっきり・はっきりと映し出してくれた。真っ暗闇の中で誰かが動いていたらバッチリわかるうえに、顔の識別まで十分に可能なほど。

明るいところではこんな感じのレンズ部が
暗くなると自動で暗視モードに切り替わり、赤外線LEDが怪しげな(?)赤色を発する

 防犯用途には必ずほしい動作検知機能もある。カメラの前に動く何かが入り込んで来た時は撮影・録画を開始し、あらかじめ設定しておいたメールアドレスに通知したり、FTPサーバーやNAS、本製品に装着しているSDカードに撮影した静止画・動画を保存・送信することもできる。自宅であればペットの様子見や防犯に役立てられるし、店舗や職場などでは、わざわざランニングコストのかかるセキュリティシステムを導入する必要がなくなるかもしれない。

 というわけで、筆者の環境では、生後1カ月の我が子が元気でやっているか、職場からついつい確認してしまい、仕事が手に付かなくなりがちの昨今だ。子供はどうも明るいところを嫌がるようなので、夜でも部屋の明かりを落として暗くしていることが多いのだが、暗視機能はこういう時にも役に立つ。Skypeなんかのビデオチャットでも似たことができるかもしれないけれど、「Qwatch」なら自宅側で操作する必要は一切ないので、自宅にいる妻が子どもの世話で手が離せないタイミングでも好きなように眺められるのは、とってもありがたいのだ。

横置き表示で自宅の様子を大きく表示。監視用としては十分な画質で、不満を感じることはないだろう
真っ暗な部屋の中でも……
暗視機能が働けばモノクロながら鮮明な映像を得られる
製品名製造元購入価格
Qwatch TS-WPTCAMアイ・オー・データ機器2万6400円

日沼諭史