本日の一品

パイプブラケットが付属したLEDハンディライト

 ジェントスの「SF-122XB」。明るさ最大130ルーメン。単三形乾電池2本を使用するLEDハンディライトだ

 ジェントスの「SF-122XB」というLEDハンディライトを使いはじめた。主な用途は自転車の前照灯だ。普段はホイールの回転で発電するライトを使用しているのだが、これだけでは夜の河川敷などでは心許ない。暗いコースを走るときに遠方を照らす、いってみればハイビーム用のライトとして購入したのである。

 「SF-122XB」は、とくに自転車用のためにデザインされているわけではない。よくある細長い円筒形の懐中電灯である。しかし、直径22mmから42mmのパイプに対応したブラケットがパッケージに同梱されており、これを利用して自転車のハンドルバーなどに取り付けられるのだ。

 ブラケットは、パイプ側、ライト側とも、硬質な樹脂製ベルトを巻き付けて固定するタイプ。ブラケットはハンドルバーなどに取り付けたままで、ライト側だけを簡単に取り外せる。パイプ側には上下角の調整に便利な圧着レバーが設けられているし、ライト側も小幅ながら左右角を変えられる。自転車用として非常に使いやすい機能をそなえたアクセサリーである。

 ライト本体の性能も申し分ない。とくに配光パターンが筆者のお気に入りだ。「SF-122XB」が照射する光は、明るい中央部を淡い輪が取り囲む二重円形なのである。自転車に乗った状態では、遠くを照らすスポット光のまわりに、近くを照らす補助光が広がっているように見えるのだ。街中ではもてあますことがあるかもしれないが、暗い河川敷などではとても頼りになるライトなのである。

 明るさは最大130ルーメン。100%から10%の範囲で細かく明るさを調整できるが、ある程度絞り込んでも、周囲の迷惑になりかねないほどの光量である。点灯させる場合は角度に注意し、まわりの歩行者、自転車、自動車などに気を配る必要があるだろう。

 説明書に記載されている実用点灯時間は光量100%で約6時間、10%で約60時間。筆者は十分な明るさを維持するために、もっと短いインターバルで電池を交換している。アルカリ乾電池だけでなくエネループが使用できるので、ランニングコストが気にならないのはありがたい。

 ライト本体はマットブラックのアルミニウム製。細かい網目状の溝が刻まれたミリタリー風の迫力あるデザインである。防滴仕様なので、雨中や水辺での酷使にも耐えてくれそうだ。自転車だけでなく、アウトドア全般、また防災などにも役立てたいアイテムである。

「SF-122XB」をパイプに固定するブラケットが付属。キャンプなど、自転車以外でも利用価値が高そうだ
ブラケットは分割式。パイプ側を自転車のハンドルなどに固定したままライトを取り外せる
凹面反射鏡は細かい模様があるオレンジピールと呼ばれるタイプ。光を滑らかに拡散させる効果がある
スイッチは側面にある。このボタンひとつで明るさの調整や点滅モードへの切り替えが可能だ
パイプブラケットのほか、専用ポーチ、ハンドストラップ、テスト用の単三乾電池2本が付属する
明るいスポット光が遠くを照らし、淡い周辺光が近くを照らす。暗いコースでは頼りになる配光だ
製品名製造元購入価格
SF-122XBジェントス1785円

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