本日の一品
“朝食はパン”派におススメ! 「イージーバター」
(2013/2/28 06:00)
冷蔵庫から出したばかりのバターを、トーストの表面に均一の厚みできれいに塗るのは難しい。筆者は、他のことには全くむとんちゃくなのだが、パン食の日の朝一番のトーストには几帳面なほど、隅から隅までまんべんなく丁寧にバターを塗りたいタチなのだ。
そんな時、冷蔵庫から出したばかりの冷えて固まったバターは最悪だ。ただでさえ寒くて寝ぼけ頭の冬の朝、暖房を入れてしばらくたった部屋で、冷蔵庫から取り出したバターをナイフでブロックにカットし、トースターから取り出したばかりの焼きたてトーストの表面に落としても、溶け出す兆候すらない。
結局、小さなバターブロックを切り刻むか、ナイフで押さえつけ、トーストのこんがり焦げた綺麗で美味しそうなカリカリの表面を擦り取りながら無理やり塗りつけているのがいつものパターンだ。そんな生活に革命を与えてくれる優れものが、本日ご紹介する「イージーバター」(Easy Butter)だ。
生まれは海外だが、その発想の源は、「手動回転式大根おろし器」的イメージだ。一般的に、日本で多く見られる「大根おろし器」は、円柱形にラフにカットした大根を持った利き腕を前後にスライドさせ、大根の丸い断面を刃の付いた小さな穴がたくさん並んだ板状のモノに押し付けて大根を細かく削るという道具だ。
イージーバターは大根の代わりに、スーパーで売られているままのブロック上のバターを回転させて削ってゆくキッチン用品だ。海外ではカラフルなカラーラインアップがあるようだが、国内ではユーザーの志向が分裂することを恐れてか、取り扱いカラーは、オレンジカラーの1色だけのようだ。バリエーションの豊富さが大事なユーザーニーズである海外市場と、在庫のリスクを軽減したい国内輸入販売会社との接点が見つけにくい商品のようだ。
イージーバターは、日本中、どこのスーパーマーケットでも簡単に入手出来る200gのバター1個をまるまま収納できる“ケース兼用のバター削り器”だ。バターブロック・パッケージを開き、銀箔紙を剥がし、バターブロックだけをイージーバーター内部のスリットに入れて、透明アクリル素材で出来たコップ状のイージーバター本体を上から被せ、回転させていく。
コップ状のイージーバター本体の底面部分には、ステンレス製の大根おろし器と同様に、刃と刃によってカットされ細い麺のように削られたバターがニュルニュルと出てくる小穴がたくさん配置されている。
イージーバターの使い方に決まった規定はないが、一般的には、バターが麺状になって出てくる面を上に向けて、専用キャップ(蓋)をして冷蔵庫ではバターケースとして使い、必要な時は冷蔵庫より取り出して、キャップを外し、両手でイージーバターの上と下を左右の指先で持ち、捻るように回転させ上部から麺状のバターを出してそれを利用するというのが一般的だ。
少し回転させればほんの少しのバターが麺状になって出てくる。大きく何度も回転させると、たくさんの麺状のバターが上部にアッという間に溢れ出てくる。後は溢れ出てきた麺状のバターをナイフで刈り取ってトーストに塗るだけだ。
操作はたったそれだけだが、指先ひとつで、極めてデリケートかつタイトなオペレーションができるところが素晴らしい。「おさわり探偵なめこ栽培キット」のファンならキットハマることまちがいなしだ。他人のカロリーまで気にするお節介は、大量のバター摂取だと思うようだが、麺状に出てくることで多量に見えるだけで、実際にはそれほどの量ではない。イージーバターは寝ぼけた朝にカツを入れてくれる本日の一品だ。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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