本日の一品
だんだん鼻が低くなってくるピノキオ鉛筆削り
(2012/12/20 06:00)
ウォルト・ディズニーのアニメーションで一躍有名になった「ピノキオ」のオリジナル・ストーリーは、随所に薀蓄やパラドックスのネタを含んだなかなか奥深い物語だ。父親代わりの“ゼペット爺さん”に創りだされた子供の人形が妖精にハートを与えられ、なんとか本物の人間になろうと努力する冒険ストーリーだ。
とくに有名なのが、ピノキオが嘘をつくと鼻がどんどん伸びてくるというシーンだろう。嘘をつくことが、本当になりたい自分からどんどん離れてゆく結果となることから、親が子供に読む童話として世界中でポピュラーな存在になっている。
そんなピノキオをモチーフにした文具を行きつけのガジェットショップの1つである“ヴィレッジ ヴァンガード”で見つけて買った。嘘をつき続けて鼻が伸びきったピノキオは、鉛筆とペン立て兼鉛筆削りの2つが合体したガジェット系のステーショナリーだ。
一見したイメージは、すべてのパーツが木で作られたように見える想像通りのピノキオなのだが、コスト的なこともあってか、実はウッドとプラスチック素材とのコンビネーション商品だ。鉛筆部分は本物の木で作られた少し短めの鉛筆、そして鉛筆削り部分はプラスチック製品だ。価格を抑えるためにごく安価な鉛筆削りがボンド留めされているのは少し残念だ。
嘘をつき過ぎて長くなった鼻鉛筆を顔の中央の穴に突き立てて、指先ですこし鉛筆を弾くと、うまい具合にロッキングする。鼻鉛筆を手にして、勉強したり、メモを取ったり、アイデアを考えて図を描いたりと、いろいろ活用して、考えを巡らし努力すると、間違いなく鉛筆の芯先は摩耗して、鉛筆は削らないといけなくなってくる。
そんな時は、顔の真ん中に鼻鉛筆を突き立てて、ピノキオの頭部をしっかりと片手で握り、もう一方の手で鼻鉛筆をもってクルクルと廻すだけで気持よく鉛筆は削れる。嘘をつくことで長くなってしまったピノキオの鼻鉛筆は、計画通り少しずつ短くなっていく。すべての鼻鉛筆が短くなってしまったら、ピノキオは念願叶って人形世界を卒業だ。
ピノキオの鼻鉛筆は形状的に特殊な鉛筆ではないが、外観の薄クリーム色は意外と珍しい色の鉛筆なので、文具ファンなら探すのも楽しみの1つになるかもしれない。筆者の持っている鉛筆のなかでは、LYRA社の無垢のウッド系の鉛筆がベストマッチだった。赤い消しゴムラバーの付いた鉛筆なら、赤鼻のピノキオになってこれも意外と可愛い組み合わせだろう。スペースを取らない、鉛筆とスタンド兼削りなので、玄関脇やキッチン周りなどにも最適だ。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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ピノキオ鉛筆&鉛筆削り | ヴィレッジ ヴァンガード上野店 | 1050円 |