本日の一品
カット率を低くした家庭向けスキバサミ
(2012/12/17 06:00)
自分で髪の毛を切ってみることにした。前髪を少し、目にかからない程度に短くしたいのである。実は以前にも自分で試したことはあるのだが、普通のハサミで不用意に切ったため、いわゆる「前髪ぱっつん」状態になってしまった。前回の失敗をふまえ、今回は理髪用のハサミを購入した上での挑戦だ。
グリーンベルのシャギーはさみ「G-5012」は、刃が櫛状になった一般家庭向けのスキバサミである。特徴はカット率が15%~20%と低く設定されている点だ。直線刃の通常のハサミのカット率を100%とすると、一度に切れる髪の量がその6分の1前後なのである。このハサミを使えば、少なくとも切りすぎて結局理髪店に駆け込むような事態は避けられるだろう。筆者のようなセルフカット初心者に安心の1本なのだ。
「G-5012」は全長約14cm、刃渡り約5cm、ステンレス製で重さは20gほど。一般的な事務用のハサミより一回り小さく、扱いやすそうだ。3mmほどの間隔で階段状に並んだ刃の幅は約1mm。これだけ細いと髪が逃げて切りにくいのではないかと思われるが、刃先に小さな「V」字形の切り込みが入っている。この部分で細い髪の毛を挟み込み、確実にカットする構造だ。
髪に刃を入れてみると、少々ひっかかるような感触はあるものの、切れ味は良好。一度に切れる量が少ないため、いきなり髪型が変わってしまうようなことはないのがありがたい。そのまま少しずつカットしていき、適当なところでストップ。櫛を通して確認すると、前髪は短すぎず長すぎず、目にかかっていない。少々不揃いではあるが、筆者としては文句のないデキだ。しばらく練習を続ければ、もっと満足のいく形に仕上げられそうである。
「G-5012」は「シャギーはさみ」と名付けられているとおり、本来なら髪をすき、ボリュームを抑えるために使用する製品なのだろう。筆者のような使い方は変則的なのかもしれない。実際、長さを均一に揃えたり、バッサリと切るといった用途には向かないように思われる。少しずつ切れる代わりに、手間と時間がかかってしまうのだ。本格的なセルフカットに挑戦するなら、もっとカット率の高いハサミと組み合わせて、状況(場所)ごとに使い分けるのが良いようである。
なお、グリーンベルからは家庭向け理髪ハサミとして「G-5012」と共通したデザインの「G-5010」「G-5011」「G-5013」が発売されている。それぞれカット率100%の「ヘアカットはさみ」、カット率40~50%の「スキはさみ」、刃を交換できる「スキはさみ&シャギーはさみ」だ。セルフカットに慣れてきたら必要に応じて揃えていくのもよさそうである。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
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ステンレス製シャギーはさみ G-5012 | グリーンベル | 1184円 |