あればあるだけ使ってしまう金属製付箋「ブックダーツ」


本来は封筒の中に入っていた台紙の周りにぐるりと12個はさんであるのだが、すでにほとんど使ってしまった……。
アップ。届いたばかりのときはピカピカして指紋が気にかかったが、だんだん味わい深くなってきたかもしれない

 最近、筆者は情報に埋もれた生活で考えがあちこちに散らばってまとまりがつかない事態を収拾しようと、生活のシンプル化を目指している。本棚もペーパーレス化を頑張っているが、そうはいっても紙の資料はいまだ健在、どころかどんどん増えていく始末だ。あちらこちらに気になる情報が散らばっていて、複数の本を同時進行で資料として読んだり、一時的に「おいておく」こともよくある。

 これまで、ポストイットに代表される紙の付箋をしおりやマーカーとして使用していたのだが、ペラペラと本からはみ出る構造なので、大量にはさむとこいのぼりのように本からたなびいて、持ち歩きづらいことがよくあった。一行をマークしたいときに使うような細いものだと、粘着力も弱いのか、持ち歩いている間にパラパラと落ちてしまうこともあった(そしてカバンの中に落ちて、汚くなってしまう)。

 シンプル化を目指しているのに、あちらこちらにカラフルなポストイットを置いておくせいで、かえって見た目もごちゃごちゃする気もした。リユース可能なポストイットがほしい。できれば見た目も高級感があって、落ち着いた感じのものがいい……。

 そんなときに知ったのが、今回紹介する「ブックダーツ」。ご覧のとおり、ペン先型のとても薄い金属製の紙クリップだ。金属製のしおりで紙をはさみこんで、重たくないのだろうか? とか、はさみこむときに紙が折れてしまわないのだろうか? と、少し不安だったので、試しに少量タイプ(12個入り)を購入してみた。カラーと材質は、清潔感のあるステンレス/高級感のある真鍮/レトロな味わいが楽しめそうな銅、というラインナップから、ステーショナリーとして珍しいと感じた色合いの銅製をチョイス。小さな封筒に入って届いたのだが、あっという間にほとんどが『使用中』の状態である。

 あまりに薄くてぺらぺらしていたので、手を切ってしまうのではないかと思ったがそんなこともない。本の1ページだけをしっかりとはさみこんで、落ちず、そのまま本を持ち歩いてもまったく邪魔にならない。読み終わった本からはすべてはずして再利用が可能。非常に便利に使っている。ただし、鋭利であることは間違いないので、子供やお年寄りのいる家庭などにはおすすめできない。

 銅は経年で色が変化していくらしいので、それもまた楽しみだ。筆者のように複数の本を同時進行で利用することの多い人は、一度試してみてはいかがだろうか。


本を挟んだところ。行までマークできるので、外国語の本を読んだりするのに重宝している人もいるらしい裏側。かすかに端っこが浮き上がるようにプレスされていて、紙を簡単にはさみこめるようになっている

 

製品名製造元購入価格
ブックダーツBookDarts420円

 

(珠里)

2012/10/3 06:00