取材用の外付けマイクに、ソニー「ECM-719」
ソニー ECM-719 |
ICレコーダーは小さく、取材に大活躍なのであるが、ひとつ気になっていたことがあった。立ったまま対面で話を聞く際、ICレコーダーをマイクのように向けると声がはっきりして良いが、そのまま持っているとメモを同時に取りづらく、取材が効率的に進まないのだ。
そこで、何か便利な外付けマイクがないかと思っていたところ、見つけたのがソニーの「ECM-719」である。
ピンマイクは多くの機種が用意されているが、問題はモノラルのため、話を聞いている人の位置関係が後から分からないこと。相手が1人の場合なら問題はないが、複数の人を相手に話を聞く場合はステレオ録音のほうが位置関係がわかって、後で聞いてもわかりやすい。
かといってステレオでピンマイクのように使える機種は少なく、どれもいまひとつで購入に至らなかったのだ。そんなときに見つけたソニーの「ECM-719」は、ちょっと大きいとは思ったものの、ステレオで、ピンがついているため胸ポケットや上着に挟んで使うことが可能。しかも、本体の一部が折り曲げて、テーブルの上に置いて使うこともできるのだ。
また、買った後に便利だと思ったのは、ケーブルが布巻きになっている点。例えるならコタツの電源コードの表面のようになっており、コード同士が擦れあっても絡みにくく、しかも何かに挟んで切断ということも起こりにくい。そのおかげでコードを丸めにくく、収納がしにくいのは我慢するしかないが、現場でコードが絡んで困ることも少なく、非常に便利に使えている。
この手のマイクは電池が必要なこともあるが、この「ECM-719」は内蔵電池、ICレコーダーからの供給の、2種類を切り替えて使える。給電機能を持たない録音機器との組み合わせにも活用範囲が広がり、便利そうだ。
筆者は、ICレコーダー用の外付けマイクは、このほかにカナルタイプイヤホンのように耳に装着して同時通訳や電話の会話を録音するマイクも使っている。ICレコーダーは単体で使うのもよいが、外付けマイクをはじめアクセサリーをフル活用すると良いのではないだろうか。
ステレオの外付けマイク | テーブルに立てて使うこともできる |
テーブルに置いて使う場合 | 上着のポケットにクリップで挟んで使うと、立ったままのインタビューがしやすい |
裏側にスイッチがあり、給電方法が選べる。本体にボタン電池を内蔵できる | 布巻きで丈夫そうなコードとなっており、切断も起こりにくいはず |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
ECM-719 | ソニー | 6580円 |
2012/8/8 06:00