小型・軽量・軽快なBluetoothヘッドセット
BluetoothレシーバーのM55。似た大きさのものを探したら、付箋とほぼ同等だった |
Bluetoothレシーバーは大別して2種類に分かれる。両耳で使えるか片耳で使えるかだ。両耳タイプは音楽性能を重視する製品が多いのに対し、片耳タイプは通話を主眼において小型軽量化が著しい。今回紹介するプラントロニクスの「M55」は後者に属する製品だ。とにかく小さくて軽い。
写真をご覧いただいておわかりの通り、筆者の小指よりも小さい。人よりも一回り手が大きいので間引いて考えるべきだが、それでも女性の小指くらいの大きさだ。見た目通りとても軽量で、長時間耳に突っ込んでいても苦にならない。驚嘆すべきはその電池の保ちだ。これだけ小さいのにも関わらず、満充電時には11時間以上の通話ができる。
待受時間は16日以上をうたうが、さらに電源ONのまま90分以上、ペアリングした端末から離れると、自動的にDeep sleep 節電モードに入り、150日以上も電池が持つという。試用中しばらく放置して試してみたが、ほとんど残時間が減らなかったのには驚いた。また、軽量ながら音質はよく、相手の音声は明瞭に聞こえるし、こちらの声もよく聞こえていたようなので、マイクの性能も申し分なさそうだ。対応プロファイルはHSP/HFP/A2DPとなっている。
本体が小型なので、インジケーターの類はほとんどない。電源を入れたときとペアリング時に光る小さなLEDがあるくらいだ。電池残量はどうやって知るのかというと、電源を入れたときに、残り通話可能時間が英語でアナウンスされるのだ。
しかし、小型故に操作はしづらい。表面にある着信・通話ボタンは面積が大きくて押しやすいのだが、サイドにある音量調節ボタンはかなり押しづらい。操作するときに本体表面を指で押さえてしまって誤発信してしまうこともあった。常に最大音量にしておき、ペアリングした端末側の音量調節で対応するのが無難だと感じた。
難点だったのはイヤーパッドだ。どうにも耳の形に合わないらしく、1時間も着けていると耳が痛くなってくる。同梱の耳かけアダプターの併用は必須だろう。また、もうひとつのウリとして、音声での着信・着信拒否機能があるのだが、いまひとつうまく認識してくれなかった。着信時、「answer」と声に出すと、ボタンを押さずに電話にでられるのだが、成功率は5回に1回くらいだった。ちなみに「ignore」だと着信拒否できるのだが、こちらの成功率も同等だった。この機能はおまけ程度に考えることにしたが、あるいは筆者の発音能力を鍛え直した方がよいのかもしれないと考える今日この頃である。
表面上部(この写真では右側)は押せるようになっており、着信・通話が割り当てられている。側面にはスライド式の電源ボタンがある | イヤーパッドの向きを変えることでどちらの耳でも使える。U字の部分を耳の奥に入れることで高いフィット感を実現している |
同梱の耳かけアダプターを使うとさらに付け心地は軽くなる |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
M55 | プラントロニクス | 3846円 |
2012/8/1 06:00