そこそこポータブルな人力発電機で発電&運動!


「まわしてチャージ 充電丸」バッテリー部分。側面にはAC/DC切替スイッチとLEDライトスイッチ

 今夏も節電が叫ばれている中、何か節電対策に貢献できるグッズを捜していたら「まわしてチャージ 充電丸」なる製品を発見した。文字通り、まわしてチャージして充電する一品だが、手で回せるだけでなく足漕ぎもできるという、“自転車発電”っぽいことができる一品なのだ。

 本体はペダル部のある発電機の部分と、バッテリー部分の大きく分けて2つからなる。ペダルを手で回したり足で漕いだりしてチャージする際は、2つの部品を合体させる。電源などで利用する際はバッテリー部分を外し、持ち運んで必要なところで使う形となる。ペダルを回して発電しながら電力を使うわけではないのだ。貯めた電力の出力は、2段階に明るさを調節できるLEDライトのほか、DC出力、AC出力(コンセント)、USB出力(USBポート)などが用意されており、コンセントを利用する場合は100W以下、100Vの電化製品に利用できる。DC出力は本体のスイッチで3V、4.5V、6V、9V、12Vを選択できる。

 購入直後は、ペダルは本体から外れていて組み立てる必要があるが、これは難しくない。しかし、この製品に合った漕ぎ方に慣れないうちは、しばらく漕いでいると組み立てたときに締めたネジが緩んで外れてしまうことがあった。また、普通の靴下を履いていると滑るので、素足で、急ぎ過ぎないように漕いでいる。部品を落とさないこぎ方に慣れれば、座りつつも軽い運動ができ、ついでに発電することができる。

 実際に漕いだ感じは自転車よりずっと軽い。しかし電化製品が動かせるほどの電力を漕いで貯めるには、それなりに時間が必要である。トレーニングマシンを使うように、家で何かをしながら漕いでいると貯まっているといった感覚だろうか。テレビを見ながら漕ぎたいところだが、発電機を回すと結構な音が発生して、テレビの音を相当大きくしないと聞けないので、家族がいるお茶の間でやることではないだろう。自室など一人きりの環境でペダルを漕ぐのがおすすめだ。いざというときの備えのほか、各種の充電池、携帯電話・スマートフォンや携帯ゲーム機などの充電だけでも発電でまかなって節電しようとする人にも、おすすめの一品である。


ペダル付き発電機にセットして足漕ぎ中の様子。ランプがどれだけ点灯しているかで充電度合いがわかる。8~10時間の運動(充電)で、100Wの製品を1時間駆動させられる分だけ充電できる前面にはLEDライトと各種電源が揃う。フル充電の場合、LED5灯で72時間、9灯で40時間の使用が可能

 

製品名販売元購入価格
まわしてチャージ 充電丸マリン商事7160円

 

(山谷 剛史)

2012/7/13 06:00