持ち運びに便利なUSBポケット扇風機

折りたたみ式USB扇風機「FAN-U19D」

　原子力発電所の稼働状況などから、今年の夏も厳しい電力事情が予想される。私たち一般ユーザーができることは少ないが、日々の節電を心がけることは重要ではないだろうか。そこで今回は、夏場に高い効果を発揮し、エアコンの使用の抑制につながるUSBポケット扇風機の紹介をしたい。

　今回紹介するエレコムのUSB扇風機には、USBと乾電池の両方が電源になる点と、持ち運びに便利な折りたたみ式である点の、2点の特徴がある。筆者は、愛用のMacBookとともにこの製品を使用しているが、USBケーブルで給電が可能なため、デスク上の配線に悩まされることはない。またインテリアにも溶けこむシンプルなデザインも気に入っている。性能面についても、十分な風量が得られ、顔や首まわりに風をあてれば、エアコンの設定温度を少し上げるなど、うまく設定することが可能である。それでいて、ミニ扇風機にありがちな不快なモーター・ファンの音がほとんどしない静音設計が快い。

　折りたたみ式であるため、持ち運びは非常に容易だ。自宅だけでなくオフィスや外出先でも同様の環境をつくることが可能な点もこの製品の評価できるポイントだ。ただしUSBケーブルの形状は本体側が一般的なmini USB端子ではないため、ほかの製品のUSBケーブルを流用できない点は注意が必要だ。もっとも、単4電池3本でも使用できるため、ケーブルを忘れた場合でも動かせるほか、パソコンから離れた場所でも使用できる。

　エアコンの設定温度を高めに設定することの節電効果を疑問に感じている方も多いだろう。しかし財団法人 電力中央研究所の実験（資料：PDF形式）では、エアコンの温度を高めに設定すると確かな節電につながることが分かる。実験ではエアコンの温度を23度から28度に上げることで、約30％もの節電効果があると示されている。「当たり前」となっている夏場のエアコン使用という便利さを抑制することはなかなか難しいが、ちょっとした心がけと、今回紹介したような簡単なアイテムの利用で、今年の夏をエコなスタイルで過ごしてみてはいかがだろうか。

コンパクトな折りたたみ式	ファン部分はむき出しだ

USBケーブルの本体側は専用プラグ