スマホでそのまま使える? USBメモリー
パーフェクトUSBメモリ |
スマートフォンからデータを移行する方法といえば、クラウドサービスを経由したり、本体に装着するmicroSDカードを使う方法があるが、いずれも面倒だ。クラウドは通信経由で、データ容量によっては非常に時間がかかる。microSDカードは、本体の裏蓋を開けるタイプが多く、手軽にさっとデータ移行とはならない。
そんな悩みに対応するのが、今回紹介する「パーフェクトUSBメモリ」だ。通常のUSBメモリーのようにUSB Aタイプのコネクターのほか、反対側にmicro Bタイプを備え、スマートフォンに直接挿せるようになっている。
スマーフォンにザクっと差し込んだ後、ファイルのやり取りにはファイル操作アプリを使う。「ESファイルエクスプローラー」が推奨されているが、「GALAXY S II LTE」にプリインストールされているファイル操作アプリでもファイル操作を行うことができた。ただ、説明書の記載と、実際にUSBメモリーがマウントされる場所が異なり、正しくは「 /sdcard/usbStorage/sda/ 」がこの「パーフェクトUSBメモリ」のフォルダの場所だった。このフォルダはUSBメモリーをパソコンに接続した際はルートフォルダ(最上位の階層)となる。
早速使ってみたが、挿すだけで、ストレージがすぐに使えるのはちょっと新鮮。これなら、渡したい写真などのデータが多くなったときに、USBメモリーにコピーして渡すなんて使い方も簡単だ。
だが、しかし。そうは甘くはなかった。今回、たまたま使ったのは対応表にあった「GALAXY S II LTE」だったが、それ以外のスマートフォンでは厳しい印象だ。同じGALAXYでも世代の古いGALAXY Sは対応表になかった。他の何種類かのスマートフォンに挿してみたが、無反応なものや、使えないと表示されるものまである。
調べてみると、要は「USBホスト機能」を持ち、しかもUSBマスストレージに対応した端末でなければならないようだ。現状ではこの条件に合った機種は限られてしまう。
また、パッケージに記載された「SONY Tablet」だが、「SONY Tablet S」の場合はmicro USB端子が奥まった場所にあるため、コネクタ周囲が膨れ上がった「パーフェクトUSBメモリ」そのままでは、物理的に挿せなかった。使いたい端末が対応するかどうかは十分確認する必要がある。
今後、USBホスト機能に対応するスマートフォンは多くなると予想している筆者。今は対応機種が少なくても、しばらくたつと便利に使えるUSBメモリーになると期待している。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
パーフェクトUSBメモリ | フォースメディア | 1980円 |
2012/6/21 06:00