持ち運べないことはない、超小型プロジェクター
パッケージと同梱品。パッケージごと持ち運べるよう収納できるギミックはない |
メモリーなどで知られる周辺機器メーカー「プリンストンテクノロジー」の「トイジェクター」は、その名の通りおもちゃのようなプロジェクターだ。
プロジェクターらしからぬ、取っ手の付いた立方体のポップなパッケージをあけると、これまた赤い立方体の本体と、動作に必要なACアダプターやビデオケーブル類、加えて三脚が入っている。大きさを比較するものがないと、一見するとWebカメラのような小ささにも見えるが、実際はWebカメラなどよりも大きく、縦横高さ全てが5cmちょうどとなっている(突起部除く)。とはいえ、プロジェクターとしては小さく、小さいながらもモノラルスピーカーを内蔵している(そのため同梱されるAVケーブルもモノラルケーブルだ)。
パソコン周辺機器メーカーの製品だけに、パソコンとの親和性を期待するのだが、本体にはUSBやミニD-Sub、DVI、HDMIなどの映像入力端子があるわけではない。電源スイッチもない。トイジェクターにACアダプターを繋げ、同梱のAVケーブルでDVDプレーヤーやデジカメなどと接続し、これらの機器の電源を入れれば、自動的にトイジェクターの電源もオンになる仕組み。実にシンプルだ。
投影の性能については、解像度はQVGA相当で、暗所で0.5~2mの距離から投影することで、壁にUSBモニター程度(7インチ程度)の画面を投影することが可能。プロジェクターといっても、大人数でワイワイ見るというよりは、二人で見るシチュエーションに向いている感じだ。
本体はNTSCにもPALにも対応し、ACアダプターも100~240Vに対応しているので、プラグ形状を変換するアダプターだけ準備すれば、海外にも持って行ける。例えば旅行先、途上国などの奥地でデジカメで写真や動画を撮り、その夜にトイジェクターで写真やビデオを鑑賞するのは斬新ではないだろうか。観光客やデジタルカメラには慣れている現地の人々も惹き付けて、彼らとの距離を一気に縮めることができるのかなーなんて思う。
本体は立方体の形状なので、寝かせて天井に映すのも造作なく、寝室の天井に星空や映画を映し出すなんて使い方も。三脚穴があり、汎用的に使えそうな本体の形状なので、持っていたら変わった使い方も思いつきそうだ。新たな可能性を秘めていそうな一品といえよう。
iPod touchとの大きさ比較 | ポータブルDVDプレーヤーと繋げてみた。こんな感じで基本的には小さく映す |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
トイジェクター PPR-QT1 | プリンストンテクノロジー | 9980円 |
2011/12/16 06:00