FAX電話機をやめて、シンプルなコードレス留守番電話機に


デジタルコードレス留守番電話機 TEL-DJ3(W)

 自宅で使用していた普通紙対応のFAX電話機は、結構存在感がある。かれこれ10年以上使用しており、だいぶ年季を感じられる状態になっていた。ある日「ここ数年、仕事でFAXを送受信したことないな」と気がついた。1年に1度くらい、忘れたころにDMが送りつけられる程度で、紙とインクを無駄にしているだけだ。仕事では、大抵のやりとりはメールの添付ファイルで済んでいる。これはもうFAXをやめてもいいんじゃないか、と思うに至った。

 しかし突然必要になるかもしれない、という不安はあった。そこでFacebookで知人に聞いてみたところ、想像以上にみなFAXを廃止しているというではないか! 中には固定電話すら廃止したという友達もいたほどだ。みなFAXはなくても困っていない様子。

 となれば、あとは実家方面のニーズのみ。これも「うちにはもうありません」と宣言することでなんとかなるだろうと考えた。と、まさにそのタイミングで、実家からFAXが送信されてきた(笑)。差出人は、普段はメールの父である。そして、それを印刷している最中にFAXの紙送り機能が破損した。ガガガガガ! という猛烈な騒音を発するようになり、本体を交換せざるを得ない状況になった。これはいいきっかけだと考え、思い切ってFAXをやめることにした。

 これまではFAXと留守番電話機能のついた本体、子機の2つを使っていた。しかし通話に使うのは子機ばかり。なのに、本体と子機(+充電器)の2つに分かれているばかりに、コンセントを2つふさいでしまう。「親機がコードレスなら、子機はいらないのでは。あとは留守番電話機能があって、コンパクトならOK、そもそも固定電話の利用頻度も低いし」と探してみつけたのが「デジタルコードレス留守番電話機 TEL-DJ3(W)」である。

 「TEL-DJ3(W)」は、アンテナ付きの充電台のような部分(親機)と、電話機本体(子機)で構成されており、付属品はACアダプター1つ、約2mの電話回線コード1本、子機用電池1つ、取扱説明書1冊のみ。

 まずシンプルな見た目とサイズ感がイメージにぴったり! 親機には音量調整ボタンと、「留守」および用件の「再生」ボタンがあるのみ。子機はとても軽く、グリップしやすい。ボタンは大きく押下感もしっかりとしている。ガイドも見やすく、一通りの操作は子機のボタンでできるのだ。

 機能はシンプルだが、必要なものはすべてそろっている。留守番電話機能があるのはもちろんだが、電話帳は100件まで登録でき、通話録音は約45分で、50件まで。迷惑電話の撃退メッセージは6件セットされている。ちょっとうれしいのは、外出先から録音された用件の再生と削除、そして、留守番電話機能そのものを設定または解除できる点。一方、これまでの電話機では留守番電話に録音があると即座に携帯電話などに発信し、出先から録音されたメッセージを確認できた。これはかなり重宝したのだが、今回の製品はあいにくそこまではできない。とはいえ、今では携帯電話があるため、家の固定電話に重要なメッセージが残されることはまずない。念のため確認できれば問題ないだろう。

 必要なら子機の増設も可能だし、あえて不満を述べるとすれば、液晶ディスプレイの文字が前よりも粗く、見にくくなったくらいだろうか。しかしこれも慣れれば気にならないだろう。

 重たいFAX電話機と置きかえてみたら、視界が広くなったような気がした。コンセントも1つ空いた。思い切ってよかった!

パッケージの内容これだけで十分!という子機。製品写真では留守、再生、通話、切ボタンに色がついているように見えるが、実際は無色透明だ
ほとんどくびれもなく、ストレート子機の背面
しっかりした押し感があって、使いやすいボタン充電台、と言いたくなるが、実は親機
親機の背面子機の液晶ディスプレイ
10年以上活躍してくれたFAX電話機。普通紙をカセット式で給紙できる点が魅力で購入交換したらこんなに小さく!

 

製品名製造元購入価格
デジタルコードレス留守番電話機 TEL-DJ3(W)三洋電機7040円

 

 

(すずまり)

2011/4/18 06:00