ボールペンみたいなモバイルハサミ「STICKYLE」


文具店で売ってるのを見たら間違いなくボールペンと思ってしまうデザイン

 ハサミがモバイルツールになれないのは、その伝統的形状から小さくするには無理のある部分があるからだ。多くのハサミは、2枚の刃を開いてその間に切るべきモノを挟んでチョキチョキする為に、通称「指穴」と呼ばれるリング状の部分に親指と人差し指を入れて操作するのが普通だ。

 厳密に言えば2つの指穴は、子供から大人まで、使う人に合ったサイズが望ましいが、誰もが使えるためには大人の指を基準にしたサイズを採用するのが普通だろう。そして、ハサミ全体のサイズはかなり大きなモノになり、複雑な構造で折りたためるように設計しなければ、とても持ち歩けるコンパクトなサイズにはならないのが常識だった。

 多くのはさみを生み出しているサンスター文具が発売した、本日ご紹介するペンスタイルの折りたたみハサミ「STIKYLE(スティッキール)」は、指穴がなくても両刃が自動的に広がるようにスプリングを仕込み、出来る限り細い両刃を採用することで、ペン状のスタイルを実現した。

 ペン状のハサミを設計することで、従来の形状ではとても入りきれなかったスリムなペンケースにも収納可能となり、ポケットに筆記具と肩を並べて指すことも可能になった。もちろん、不用意にハサミ本体が抜け落ちてスプリングの力で両刃が勝手に開いたりしないように、ハサミの両刃をカバーするキャップとハサミ本体はネジってロック(施錠)する仕組みを採用している。

 これからは外出時にもペンケースにSTICKYLEをモバイル専用ハサミとして収納して出かけよう。これで、外出先でハサミが必要な時でも安心だ。

 長く筆者が愛用しているハサミは、刃渡り75mmの卓上用のALLEXと、佐々木小次郎も真っ青なA4用紙横が一気に切り取れる刃渡り230mmサンスター製、そして、携帯できる最小のモバイルハサミ「STICKYLE」(刃渡り35mm)の3サイズが揃った。最長と最短の両方がサンスター製というのも何かの縁かも知れない。

ペリカンの万年筆(手前)と並んでいてもボールペンに見えてしまう指穴が無くスプリングで自動的に開く構造なので、キャップはロック式になっている
ネジってハサミを引き出すとスプリングの力で両刃は自動的に開いてくれる下から、STICKYLE、ALLEX(普通サイズのハサミ)、サンスターのロングはさみ

 

商品名実売価格発売元
STICKYLE525サンスター文具株式会社

 

(ゼロ・ハリ)

2011/3/23 06:00