上からも目盛りが読めるアングルドメジャーカップ

アングルドメジャーカップ。容器内に斜めU字に配置された目盛りが特徴。

　先日、使っていた計量カップ2つが立て続けに割れるという事件があった。何故同じタイミングで……と少々不気味に思ったものの、こういう機会でもなければ新しい製品を購入する機会もないと前向きに考え直し、前から気になっていた計量カップを新たに購入してみる事にした。それが、今回ご紹介するOXO（オクソ）の「アングルドメジャーカップ」だ。

　アングルドメジャーカップの特徴は、ズバリ言ってしまえば「カップの上からでも目盛りが読める」ことだ。容器内に斜めに横たわる、U字型に配置された目盛りによって、内容物の容量が一目で分かる。

　普通の計量カップは容器の胴部分に目盛りがあるので、量りたい液体を注いでからちょっと屈んで目盛りを読み、過不足があれば調整して、もう一度目盛りを読み……という過程が必要だ。しかし、アングルドメジャーカップは上から目盛りを見ながら液体を注げばそれでおしまい。ほぼ調整の必要がない。実際に使ってみて、こんな便利なものがあったのか！　と感動した。

　使い勝手の良さは目盛りの配置だけではない。ゴムでコーティングされた大きな取っ手があるので持ち上げやすく、手も滑りにくい。注ぎ口が長細く尖っているのも、ちょっとずつ内容物を注ぎたい時などに便利だ。利用者のことをよく考えて作った製品なのだなあと感心した。

　ただ、ちょっと残念な点が2つある。1つは、容器本体がプラスチック製ということもあってか、電子レンジで使えないこと。もう1つは、目盛りが100mlを超えると50ml単位になってしまうことだ。前者は機会があまりないので構わないのだが、後者は少々戸惑った。まあ、大抵は併せて表示されているカップ単位の目盛りで用事は済むのだが……。

　計量カップは各ご家庭に1つや2つはあるものだが、このアングルドメジャーカップに関しては、後から加えても決して損はしない製品だと思う。こういう小さなストレスを軽減してくれるグッズが1つあるだけで、料理をする楽しみも広がると言うものだ。

容器内の目盛りによって、立ったまま上から容量が一目で分かる。	長細く尖った注ぎ口。内容物を少しずつ、こぼさずに注げる。
掴みやすいゴム製の取っ手。すべって落とすと心配もない。	一応、容器側面にも目盛りがついている。