今まで以上に掛けるだけ！ の掛け時計

　最近、家電量販店や時計屋でセイコーやシチズンブランドの、ソーラーパネルが付いた壁掛け用のアナログ時計をよく見るようになった。オンラインショッピングサイトで検索したり、カタログを見たりすれば実にたくさんの製品が販売されている。「エコ」が叫ばれるこのご時世、今回、セイコーブランドのアナログ電波掛け時計「SF236W」を興味本位で購入してみた。

アナログ電波掛け時計「SF236W」。定番のセイコー、安心して掛けられる

　ソーラー時計ということで太陽光で発電して動くが、補助電池も装着されている。したがって、明るくて太陽光による発電量だけで十分動かせるときは太陽電池で、明るさがイマイチで太陽光だけで電力がまかなえないときは補助電池も使う。面白いのは、暗いときは「見ないだろう」ということで秒針が止まり節電する点。電波時計なので毎日午前2時に正確な時間に調整し時を刻む。同様に、購入後最初に電源を入れると、自動的に時間を調整する。元々秒針はカチカチ音を鳴らすタイプではないが、夜に秒針が止まるということで、秒針の音を聞きたくない人にも安心だ。

　掛け時計なので機能的にはシンプルではあるが、背面にはボタンが3つある。各ボタンを押すことにより、表面のLEDライトの点灯と色で「この明るさでソーラー発電だけでいけるか、補助電池も使うか」「電波を受信できるか」といった、設置場所の環境を確認できる。

　太陽光発電のおかげで電池の持ちはいいし、電波時計なので勝手に時間も合わせてくれる。タイトル通り「今まで以上に掛けるだけ」の掛け時計なので、モノグサな人が使用するだけでなく、電池の交換回数が少なくて済むので、高齢世帯へのプレゼントにもいいかもしれない。

　今回購入した製品には、ど真ん中に「いかにも太陽光発電」といった外見のソーラーパネルがついているが、見た目からはソーラーパネルがあるようには見えないデザインのものも多数ある。興味のある読者は、メーカーのWebページやカタログを見たり、家電量販店の時計コーナーに足を運んでみたりするのもいいかもしれない。

本体裏面のボタン類と説明