「π=3.1416」と「y=aX+b」にガジェットをおいてみよう


 一時は影が薄くなりつつあったうちのiPadが、最近ちょっと元気を取り戻してきた(笑)。それは、仕事用デスクの片付けを行ったことに起因する。

 無造作に放置していた山のような書類を片付けたところ、スペースができた。そこにiPadをおいて、メールの閲覧、SNSのチェック、PDFなどの資料の表示、息抜きで見たいWebサイトや写真など、パソコンでするほどのことでもないことを任せてみたところ、パソコンでの作業がちょっと楽になったのだ。とっくの昔にやっている人はやっている、ごくありふれた使い方なのだが、机の上の片付けという壁が阻止していたわけだ。

 ただこのとき「スペースができた=iPadの使い道が生まれた」というわけではない。使う気になるかどうかは「どう置くか」がポイントで、スタンドや置き台の存在が大きいのだ。

 これまで、純正のケースをスタンド代わりにしたり、サードパーティ製のケースを使ってみたりと変遷を繰り返し、以前このコーナーでもご紹介したキングジムのiPadケースと出会った。こいつがじわじわと良さを発揮。クッキングレシピを見ながらの調理に威力を発揮するなど、スタンドとしての地位をほぼ確立しつつある。と、そこへ彗星のごとく現れたのが、シリコン製の「置き台」2種。スレートガジェット用の置き台「π=3.1416」と、携帯しやすい簡易スタンド「y=aX+b」である。


「π=3.1416」(中央)と、「y=aX+b」(両端)y=aX+b とπ=3.1416 のセットもある
どちらもシリコン製円周率があしらわれているKindleを置いてみた。どちらも白いのが好印象

 なんて読んでいいのか分からない方のために説明すると、「π=3.1416」は「パイ・イコール・サンテン・イチヨン・イチロク」で、「y=aX+b」は「ワイ・イコール・エイエックス・プラス・ビー」と読むらしい。そのままである。いずれもシリコン製で、ビューワースタイルというよりは、キーボード入力や手書き入力がしやすい角度を提供してくれるという、“置く”ための製品だ。

 「π=3.1416」は、直径140mm、重量120gで、ミルククラウンをモチーフとしたリング状をしており、表面にはその名の通り、円周率が小数点133 桁までエンボスされているのが特徴。iPadをはじめとした、ストレートで大きめなタブレットを気軽に置くのに適しているが、固めの台紙がついたノートを置けば、メモがとりやすい角度になって便利だ。中央がくりぬかれているので、電池や筆記用具など好きなものを入れてもいい。普段はiPadやメモ用のノートを置いているが、持ち上げると、中から飴がでてくるなんて使い方もいいかもしれない。

 一方「y=aX+b」は、iPadに付属しているACアダプターをはめ込むと、15~20度の傾斜がつけられる製品。タブレットのサイズはあまりこだわらずに、iPhoneからiPadまで対応できる。タブレットを素の状態で持ち歩く方、スタンド機能のないカバーやケースを使っている方なら、ACアダプターと一緒に携帯すれば、出先でソフトウェアキーボードを使って入力したいなんてときに活躍する。

iPadを置いてみた。ゆるやかな傾斜が生まれる転がりがちな電池類の待避場所としても活用できるy=aX+bは、ACアダプターとセットで携帯するとよい
iPadを置いてみた。支える位置によって微妙に角度を変えられるiPadで資料を見たいとき、ベタ置きよりも見やすくなる入力環境をサポートしてくれる

 うちでは、どちらもガジェットの止まり木というか、休憩所のようになっている。直接テーブルに置くよりは、ワンクッションある感じがいいのだ。ひょいっと置いて、そのまま充電したり、気がつくとなんとなく操作したりしている。自分にちょうどいい角度で操作できると、使用頻度が上がってくるから不思議だ。

商品名実売価格購入場所
y=aX+b&π=3.1416(セット商品)1780円REUDOオンラインショップ

(すずまり)

2011/2/23 06:00